以前私はメルマガ『明宮旦佳のDelight通信』0014号ならびに0015号に、旧暦における閏という字は、へびつかい座に由来すると書きました。
そこで更に言えるのが、門という字はウロボロスを象徴しているのではないかと。
つまり神社の鳥居なども、ウロボロスによって隔てられた結界と言えます。
さらに言えば、それは子宮への入り口、死と再生を繰り返す結界への門となります。
言い換えるなら、月の女神の女性器が、ウロボロスだったのではないでしょうか。
ウェイト版タロット「世界」のカード。天空の女神を、ウロボロスが囲む。
太陰暦では、黄道十二宮の星座に、19年に7回、へびつかい座を含めて13ヶ月とすることで、現実の気象と暦を摺り合わせ、へびつかい座の座宮を「閏月」と呼びました。
それが太陽暦となった際、閏月が廃止され、黄道十二宮の星座のみとなりました。
それは太陽神が、自らの輪を黄道十二宮と呼ぶことで、月の女神を暦から追い出した瞬間でもあったでしょう。
つまり、黄道十二宮は、男性神である太陽が制御できる占星術であるのに対し、19年に7回、第13宮を配する太陰暦占星術は、太陽が御せない、不定の不気味なものとして、退けられた可能性があります。
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