サイエンスカフェにいがたに参加してきました。


今回のゲストは千葉県立千葉高校1年生の山本恭輔さん(iKyosuke.com )です。

NHK Eテレの『TED』の特番での凄いプレゼンや、『少年の主張全国大会2012』で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞などで才能の誉は高く、さまざまなメディアに取り上げられている山本恭輔さん。実際に、山本恭輔さんのプレゼンは堂々として頼もしく、感動的です。さらに、「スーパー高校生」といわれる世評に驕り高ぶることなく、爽やかで、誰からも好感をもたれる感じのよい青年だったことが、印象をひときわ鮮やかにしました。


テーマは「これからのデジタルネイティブに必要な三つの要素」と「これからの教育にのぞむこと」。

「デジタルネイティブ」とは、生まれたときからインターネットがあたりまえの環境として存在していた世代をいいます。まさに、デジタルネイティブの山本さんなら、小さい頃から遊びはPCゲームと思われがちかもしれませんが、意外にも、小学生の頃は毎年夏休みに牛乳パックを使っての工作を作ったというエピソードは楽しく、軽快なトークに引き込まれていきました。


3歳頃から大好きになったPixarの映画をきっかけにCGに興味を持った山本さん。中学校入学後のCG研究が発端となり、自分のCTデータから3Dプリンターで造形した40%サイズの人体模型スケルトンを手にするまでの経緯は大変興味深く、行動力に驚かされます。そして、世界でひとつの模型と真摯な気持ちで向き合う山本さんの思いは、次の扉を開いていきます。



「デジタルネイティブに必要な三つの要素」── 山本さんが体験を通して提唱する事柄は、ICTの活用が前提ですが、基本は極めて普遍的なものです。だからこそ、胸を打たれるのです。

大人は高い意識を持ち、子どもたちの期待に応えなければなりません。


「これからの教育にのぞむこと」── 山本さんが学校の研修旅行で訪ねたボストンの学校の様子を例に、ICTは創造性を育み、生きる力を培う有用なツールであると、力強いまとめでした。


次々に上がる質問に丁寧に答える山本さんへの会場の眼差しが熱かったのも印象的。

15歳のゲストは、この空間と感動を共有した参加者たちの記憶に強く刻まれたようです。



機会があれば、山本恭輔さんのプレゼンをみなさんもぜひ体感してください。

新潟の教育現場でも積極的にiPadや電子黒板などを活用してほしいと思います。


Crescent Diary (クレッセント ダイアリー)


スケルトンなので、骨格のようすがよくわかり、会場(ジュンク堂書店新潟店 地下1階カフェスペース)に、どよめきが起こりました。


Crescent Diary (クレッセント ダイアリー)

山本さんが3Dプリンターによる模型を他にも持ってきてくださいました。


山本さんの隣は、お腹の中にいる赤ちゃんと赤ちゃんの顔。

昔、赤ちゃんの超音波写真を母子手帳に貼ったことを思い出します。

その隣は腫瘍のある腎臓模型。ほぉ~。

(右端のヘモグロビン分子模型は、サイエンスカフェにいがた本間善夫さんからの友情出演)


今の時代が見えるのは、ワクワクします。


サーチサイエンスカフェにいがた http://www.ecosci.jp/n-cafe/