糸魚川へ行ってきました。

世界ジオパークで知られる糸魚川は、24ヵ所あるジオサイトの他にも見どころがたくさん!

春の糸魚川ならではの花めぐりを楽しみながら、ジオサイトをひとつ体感しました。


最初の花めぐりは、月華山(げっかさん)かねこつつじ園です。


Crescent Diary (クレッセント ダイアリー)


見頃です!

かねこつつじ園は個人の丘(お庭の範疇を越えています)で、斜面を彩る美しいつつじは、昭和10年代後半から親子2代にわたって、挿し木からここまで育てたそうです。(約5,500㎡、3,500株)


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遊歩道や東屋、ベンチなどが整備されていて、頂上からは白いつつじの向こうに青い海が見えました!白いつつじに混じって、所々に赤いつつじが咲いていて、どこを眺めても絵になる景色です。


次に、玉翠園(ぎょくすいえん)へ。順路は、園内の谷村美術館からです。


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独特な建物は、建築家・村野藤吾(むらのとうご)最晩年の作。図面も展示してあります。

まるで砂漠の中の遺跡のような建物に入ると、ひとつひとつの洞窟のような部屋に、見事な仏像がひとつひとつ。木像芸術家・澤田政廣の作品を展示するための美術館なのです。光の採り方が考え抜かれていて、仏像がさらに神々しく感じられました。



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玉翠園は鑑賞式庭園で、建物の中から窓越しに眺めるようになっています。

「昭和の小堀遠州」と称えられた造園の権威、中根金作の設計・監督による日本庭園で、山並みを借景に二本の川が流れてくる景色は見事ですね。春もみじがアクセントになっています。まわりに高い建物がないおかげで、風流な趣に浸れます。雪景色も綺麗なことでしょう。


また、「小森谷 徹 木象嵌展」も観れて良かったです。砂漠をゆくラクダや惑星の守り人などの作品は、玉翠園の雰囲気にしっくりきます。


続いて、翡翠園(ひすいえん)へ。


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入ると、そこには、ごろんとコバルト色のヒスイ原石が!(70t!)

これほどまるくなるまで、どれほどの年月がかかったのでしょう。


翡翠園も中根金作の作庭で、1978年に翡翠園、1981年に玉翠園が造られました。

翡翠園は、松林を背景に、滝、池、曲水で構成される、多くの石を使った豪壮優美な回遊式庭園です。



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おお!これが盆栽の王さま、「糸魚川 真柏」

ヒノキ科の常緑の低木で、峻険な岩肌に育ちます。明星山の切り立った岩肌に自生する木で、糸魚川真柏のことは、糸魚川ジオパークの高浪の池へ行ったときに 、案内書で読んでいましたが、見たのは初めて!幹は枯れているように見えるのに、葉は青々としています。随分価値の高いものなのでしょうね。


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昔、中国では牡丹の花が「花の王」だったとか。。


園内に ひすい美術館があります。
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階段を下りていくと、素晴らしいひすいの数々。。ひすいについて、学べます。

一般的に、ひすいは緑色だと思われていますが、白やピンク、ラベンダー色もあるんですよ。

糸魚川姫川産の翡翠は最高だと思います。


翡翠園に隣接している七社にお参り。


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こちらに五百羅漢があります。


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天保3年(1831年)から昌禅寺17世 玉瑞和尚(ぎょくずいおしょう)が10年かけて555体の石仏像を彫り、村人の幸福を念じて1842年に建立。玉瑞和尚は、五百羅漢像を完成後、村人に観音石仏を巡る機会を与えようと、早川に四国八十八カ所と同じ観音石仏を安置しました。なんと素晴らしい和尚様なんでしょう!近づき難い遠い存在に思えますが、糸魚川の民話「羅漢和尚の墓」には、立派な和尚様にも人間らしいところがあると、ほっとするお話が伝えられています。


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階段を下りると 180年ひとっとび。


つづく 


旗糸魚川市(月華山かねこつつじ園)http://www.city.itoigawa.lg.jp/

旗糸魚川世界ジオパーク http://www.geo-itoigawa.com/

旗ガーデンミュージアム(翡翠園、玉翠園、谷村美術館)http://www.gyokusuien.jp/