職業教育に関するお話をサイエンスカフェにいがたで聞いてきました。

「子ども・若者の成長と技術・職業教育」をテーマにお話をしてくださったのは、技術教育研究会の小嶋晃一さんです。工業高校の実習の様子や様々なデータを紹介しながらのポイントをおさえた丁寧でわかりやすいお話でした。@ジュンク堂書店新潟店


子どもが高校受験を迎える頃、親の大きな気掛かりが子どもの進路だと思います。日本では、将来の職業を見据える間もなく、偏差値による振りわけ指導で普通高校に進学している子どもが圧倒的に多いのです。普通高校を否定するわけではありませんが、工業高校の良さをもっとアピールしても良いのではないでしょうか。工業高校では、理論を身体で学ぶ実習があります。共同作業は、チームワークの大切さを学んだり、作業の段取りや見通しをつける訓練に、レポート提出は文書で報告することの訓練に、ものづくりは自信につながります。それらは仕事に就く構えにつながり、ひとつの専門をしっかり学ぶことで、より広い関心を持ち、他の分野にも挑む力になるそうです。技術・職業教育は子ども・若者を人として成長させるものなのです。


親子で仕事の話をするのに、早すぎるということはないようです。また、子どもの頃からものづくりの経験を積むのは大切で、子育て真っ只中のパパママに聞いて欲しい良いお話でした。


技術教育研究会では、今年の8月3日~5日に新潟で全国大会が開催されるそうです。

http://www.gikyouken.com/


ところで、職業教育とサイエンス!?って、つながりを不思議に思いませんでしたか?

統計データの分析から論じるのがサイエンス。と、サイエンスカフェに参加するうちにわかってきました。サイエンスって、幅広いですねぇ。