真夏に戻ったかのような暑い日曜日。

「第2回サイエンスカフェにいがた」に行ってきました。

会場は、第1回と同じく、ジュンク堂書店新潟店の地階カフェスペース。

吹き抜けの開放感がありながら、本屋さんの中という、知的で落ち着いた雰囲気がいい感じです。


今回のテーマは『人はなぜ、水を飲み、物を食べ、息をするのか

── 生命と環境の関係についての根源的な考察 ──』


講師は、勝木渥先生(元信州大学教授、元高千穂商科大学教授、元東京都杉並区環境審議会会長)で、ご専門は、物性物理学、エントロピー的環境論で、10月13日から新潟大学で開催されるエントロピー学会第25回シンポジウムの広報を兼ねての開催でした。


受付で頂いた資料を見たときは、難解そうだったのですが、先生が、わかりやすくわかりやすくとお話してくださって、予定の時間になってしまったのがとても残念なくらい、もっとお話を聞きたかったです。音譜


人はなぜ、水を飲み、物を食べ、息をするのか……


人間、生命が生きていくには、環境があるからで、最大の生命系としての地球、太陽と地球の関係についてなど、興味深かったです。

地表と上空との間の水循環の存在、水循環にちょうどよい地球の重さから、かけがえのない地球という言葉の重みをあらためて知りました。

そして、人体と太陽の発熱量のお話も面白かったです。

人体1kgあたりの発熱量は、太陽1kgあたりの発熱量のなんと、1万倍!

人体!燃えてます。メラメラ


優しく語りかけるような勝木先生でしたが、「科学の役割は、これまでの間違いに終止符を打つこと」と毅然とした口調で仰ったときは、科学者のお顔に。頂いた資料の先生の想いが込められた結びの言葉も胸に響きます。


お話や資料は、勝木先生のご著書『物理学に基づく 環境の基礎理論─冷却・循環・エントロピー』(海鳴社・1999)からということです。結びの言葉だけでも、多くの人に読んでほしいと思います。



宇宙の中で、唯一、生命を育むことができる地球に生きていることを考えたら、生命あるものはみないとおしく思えます。自分を大切に。まわりの人を大切に。地球に誕生する生命を大切に。


太陽よりも燃えている人体ですから、空焚きしてたら勿体ないですね。

もっと、毎日を充実させたくなります。

そして、地球を大事に。地球あっての人類ですから。


いろんなことを思いながら、帰ってきました。


来月、第3回のサイエンスカフェも面白そうです。