8月最後の週となりました。
昨日は、第1回サイエンスカフェにいがたに参加してきました。
会場は、ジュンク堂書店新潟店の地階のカフェスペース。
テーマは、「ニセ科学の見分け方」。
講師は、新潟大学の井山弘幸先生です。
サイエンスカフェとは、コーヒーを飲みながら科学者と市民が気軽に科学について語り合おうというもので、国内外のあちこちで開催されているそうですが、新潟では初めての開催。
その第1回のテーマが、「ニセ科学の見分け方」。これは、意味深。
科学的な視点を、まず、確認しよう・・ということでしょうか。
頂いた資料にあるニセ科学らしきものは、妖精から予知夢、宇宙人、ネッシー、スプーン曲げ、前世の記憶など、サッと数えても90ほど。科学的かどうかは別にして、どれもワクワクするものばかりです。
そんなワクワク感が、実は、ニセ科学を助長するものだと知ったのは井山先生の楽しいお話が始まってすぐのことでした。
まず、ネッシー、雪男、河童など幻の動物のような生物的なニセ科学。
雪男が雪山を自由に走り回るシーンを想像するとワクワクしますが・・。未だ、雪男は発見されません。それより、食べ物がありませんよ。。標本があってこそ生物学となるので、標本がないものは学問の対象にならないのだそうです。ほぉ~。なんと、犀(さい)は、その昔、ちゃんと見つかるまでは、ニセ扱いだったのだとか。
宇宙人の話も興味深かったです。
「蒸気船のおかげで宇宙人が生まれた」といわれるように、地上に不思議がなくなると、人々は外に不思議を求めるのだそうです。なるほど~。
それでは、肝心の見分け方は、どうなるか。ですが、これは、顔や話し方、値段や場所、企業家の反応、また、その人の境遇、そして、歴史や願望からわかるというものでした。
ニセ科学は、競争相手がいないところに蔓延る。
研究機関の御墨付きを掲げるようなところは、ネット検索が使える。
ビジネスになるものは、企業がほっとかない。
など、ニセ科学の事情を知ると、ものの見方も単一でなくなります。
確かなことは、超能力番組などはわたしたちが求めていることで成り立つということ。ワクワクしたいんですよ~。
失敗を語り、有益な情報とするのが科学だと、スッキリした終わり方でした。
思っていた以上に楽しく、内容の濃い時間を過ごせました。
専門家のお話を聞ける機会など、なかなかありませんから、これからも、できるだけ参加したいと思います。
サイエンスカフェが本屋さんで開催されると、
1、講演に関連した本を買って帰れる。
2、テーマに関連して気になる本を、講演後、すぐ確認できる。
3、早めに会場に着いても、退屈しない。
という嬉しい点もあります。