にわかテニスファンになって、錦織選手の勝敗の行方を追っておりました。初戦から観ればよかったのですが、なかなか……。今回の全米では、応援しているナダルが、怪我で欠場ということもあって、あまり力を入れて見なかったこともあります。

 錦織のことばかり報道されますが、今まで全米オープンのカップを掲げてきた選手の映像を見ると、改めて凄い大会なのだと思い知らされました。ジミー・コナーズ(多分)、ステファン・エドベリ(大ファンでした!)、ジョン・マッケンロー、イワン・レンドル、サンプラス、アガシ……(映像で見ただけなので、勘違いがあるかもしれません)。

 試合前の開会式?違う?何て言うんでしょう。とにかく、オープニングが荘厳なんですよ。「アメリカ・ザ・ビューティフル」が歌われる中、儀仗兵(これも違う?)とにかく軍隊の方々が、星条旗を少しずつ広げていき、最後にコートを覆う大きさになるのです。テニスの格の高さを窺わせます。

 
 錦織と対戦相手のチリッチは、身長が20cm違います。並んだ時の身長差には、圧倒されたことでしょう。でも、何度か対戦しているので、封じ方もまたわかっているのでしょうね。

 ここで、試合について詳しく書かなければいけないのですが、残念ながら深い知識を持ち合わせておりません。

 ただ、今日はチリッチの方が良かった……。第1セット、第2セット共に、錦織がサービスゲームをブレイクされて、かなりきつい試合の進み方でした。対ジョコビッチ戦の時は、互いにサービスゲームをブレイクして、ブレイクバックして、という接戦だったのですが、今回はそれが出来ませんでした。第2セットは、ブレイクバックしたのですが、既にチリッチが2ブレークしていたので、差がつけられなかったんですね。

 チリッチのサーブは、やはり長身なだけに威力があります。何でも、準決勝で対戦したフェデラーでさえも、彼のサーブには苦しんだそう。

 決勝では残念なことをしました。どちらも、初決勝なだけに、どちらにもチャンスがありました。3-0というスコアは言い訳できません。それでも、ジョコビッチを破って決勝進出したことは画期的なことです。

 次は、全豪オープンでも、決勝目指して頑張って欲しいです。

 大舞台の決勝戦に、日本の青年が進出した……。日本の新しい力が世界に出ていく瞬間だ、と藤堂さんと尾崎さん(注:『エースをねらえ!』の登場人物、天下無敵のダブルスコンビ))が、目を潤ませて見ている姿が脳裏に浮かびました。