追悼 リチャード・ブル | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。



 お友達から、このニュースを聞いて、沈んでいます。

 俳優リチャード・ブルが2月3日に逝去しました。享年89。

 私には、小さな頃からいつも『大草原の小さな家』のウォルナットグローブの雑貨屋の主人オルソンさん。恐妻ハリエットにいつも振り回される心優しきネルス・オルソンでした。

 1924年6月26日イリノイ州生まれ。シカゴの舞台から俳優生活を始めました。1948年に結婚した妻のバーバラさんとは、最期まで一緒でした。

 ネルス・オルソンに代表されるリチャード・ブルは、派手さはない人でしたが、温和な魅力がありました。しかしながら、この人、長い芸歴では、悪役もしており、映画『ダラスの熱い日』では、スナイパーの役もしていました。他にもロバート・ワイズの『アンドロメダ…』にも出演。

 
 TVドラマでは、『スパイ大作戦』では、フェルプス君が選ぶスパイリストのひとりとして、複数回出てきて活躍。『奥さまは魔女』『ベン・ケーシー』『ヒッチコック劇場』『逃亡者』『ナポレオン・ソロ』『ハワイ5-0』『ボナンザ』『ガンスモーク』『刑事コロンボ』などなど、生きるTVドラマ史のような方です。



 そして、74年から『大草原の小さな家』にレギュラー出演。第1シーズンから最後の長編三部作まで出演し続けた数少ない役者さんの一人でした。

 『大草原の小さな家』の製作者であり、チャールズ・インガルス役でもあるマイケル・ランドンとの親交も深く、85年から88年まで、ランドンさんが製作主演の『Highway to Heaven』にもレギュラー出演。ランドン父さんの遺作になった『鳩が死ぬ時』にも友情出演していました。

 その後、『ER』などにも出演。2011年まで現役で活躍していました。

 『大草原の小さな家』同窓会にも元気な姿で出席。劇中の妻ハリエット役キャサリン・マクレガーとも仲良しでした。

 


 私には、永遠の親切なオルソンさん。子供の時からずっとずっとオルソンさん。そして、これからもオルソンさん。遅くなりましたが、どうぞ安らかにお休みください。



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