先日、経営者仲間から誘われ、元プロレスラーの小橋健太さんの講演をお聞きする機会を頂きました。
私は、プロレス大好きという訳ではありませんが、幼い頃より、家に帰宅すると全日本プロレスの再放送を見ており、当時はジャンボ鶴田VS三沢光晴の熱き闘いに心を奪われたことを覚えております。苗字が同じ「三沢」ということもあり、その時から三沢光晴のファン(本当のファンには申し訳ない程度)でした。
時が経ち、大人になってからも、三沢光晴さんの試合を見させて頂きましたが、敵として本当に強いなと思っていたのが小橋健太選手でした。
小橋ファンというよりも、三沢ファンとして、嫌な選手(手強い選手)として見ておりました。
そんな小橋健太さんのお話を聞けるとあって、少しドキドキした気持ちで臨みました。
今回のセミナーのテーマは「不屈の魂で夢を叶える7つのメソッド」ということで、私も知らなかったのですが、小橋さんは、怪我や病気など幾多の試練に負けずに立ち向かった経験を元に、若手にご教授頂きました。
小橋さんが教えてくれた「夢を叶える7つのメソッド」は下記です。
①実績に勝つには努力のみ
小橋さんは同世代のマイク・タイソンの影響を受け、プロレスラーを目指し、全日本プロレスに入団しましたが、周りの選手は「アマチュア・レスリングの学生チャンピオン」などの実績がある選手ばかりで、自分には何もないという壁にぶつかり、実績がないのであれば努力をするしかないと、ひたすら練習したそうです。それを見て「才能の無い奴がいつまでも練習している」など笑われることもあったようですが、信念を曲げずに練習を重ねたそうです。
毎晩寝る前に自分がチャンピオンベルトを巻いている姿を思い浮かべて、実際には「ベンチプレス200kg上げる」等の小さな目標をクリアするように努力したりしていたようです。
②自分だけのポジションを確立しよう
実績がない自分がプロのスター選手になるには、「オンリーワンでナンバーワンを目指す」ことを心に秘め、常に全力のプロレスをすることを貫いたようです。
結果、興行主の目に止まり、小橋選手と強豪選手の試合を見たいという声が高まり、大きな試合ができるようになったとのこと。
まさに自分のポジションを、自分のスタイルを貫くことで勝ち取ったんです。
③常に前回を上回れる仕事をする
小橋選手は「常に前回を上回れる仕事(試合)をする」ということを常に考えていたようで。その意識が自然に自分を進歩させるとおっしゃっておりました。
大きな試合、小さな試合で力の入れ具合を変えることはせず、常に全力で臨む小橋選手の姿を見て、お客さまから求められる、喜ばれる存在を目指していたとのこと。
仕事を選ぶと自分に悔いが残る。そうすると人から求められなくなると考えていたそうです。
今の試合が自分にとって最高の試合(出来うる最大限の試合)と捉え、次回は前回を必ず超えるために努力をし続けるところに小橋選手の強さがあったのかなと感じました。
④プレッシャーは幸せと捉える
プレッシャーを味あうことができるのは、その人が、その時、その機会だけと捉え、あえてポジティブに捉えていたとのこと。
また、プレッシャーが無かったら良いものは出来ないと考え、常にプレッシャーを感じながら、日々努力していくことが、成功の最短の近道だということです。
⑤前例がないなら自分が第一号になれ
試練にぶつかった時に、前例が無いから諦めるのではなく、前例が無いのであれば自分がその最初の人間になれば良いと考えていたようです。
⑥大切なのはくそ真面目に取り組むこと、そしてそれを継続すること
信頼は築くのは難しいが、失うのは簡単で、人からの評価は一つづつ積み上げるしかない。
だからこそくそ真面目に取り組み、それを継続させる。
小橋さんの「最後に立っているのは真面目にやった人間です」という言葉が非常に印象的でした。
⑦生きる意味を見つける
小橋さんにとって、生きることは「リングに上がること」ということが分かったとのこと。
病に侵され、腎臓を摘出した時に、ドクターから引退を告げられた時、リングに上がることは死ぬ可能性がある、つまり体を痛めつけることではないという結論に達したそう。
あくまでも小橋選手が生きるというのはリングに上がること。それが、引退の時に出た「プロレス人生=青春」という言葉だったのです。
私も若輩ながら会社経営をしていくと、壁にぶつかり、それをクリアするとまた壁が現れて、いっこうに休まらないですが、常に前回の仕事を上回れるように努力を重ね、そして継続をして、自分だけのポジションをつくりあげようという気持ちが高まりました。
そして何より大事なのは、やはり自分らしくやること。
自分らしく努力し、自分のポジションを確立することが大事だなと思いました。
大変元気の出る講演でした。
小橋先生、ありがとうございました!