マネーロンダリング・資金の洗浄 | どうしたら僕たちはヒルズの住人になれるのだろうか?

マネーロンダリング・資金の洗浄

マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されていた

北朝鮮関連口座の資金の凍結解除を米国が発表したこの時期に

”マネーロンダリング”の話もないだろうけれど、、。


ふつう、資金の洗浄をする場合、”貿易外”の取引としておこなう。

あるいは、98年改正外為法で自由化された

相殺(昔は一部の商社とか銀行しか許されず、しかも許可制だった)を使う。

外為にくわしければ、RedclauseのL/Cで”輸出”の中から抜く、あるいは

StandbyCreditを使う。


もっとも原始的だが確実なハンドキャリー(現金をもっていく)

を使うといったやりかたが知られている(もっともこんな手口を知っていても

その手の人にしか役に立たないだろうけれど・・)


しかし、どんなやり方をしても、ふつうはわかってしまうものだ。


「貿易外」でもっとも使われる通貨”ドル”の決済は、一般にNewYorkリンバース

という方法がとられ、たとえば、「資金はxx銀行のNewYork支店から引き落としてね」

などという4種類の方法のどれかが、SWIFTで電信されるわけだから、

SWIFTを牛耳っていたアメリカ政府には

つつぬけ(今は違うだろうけれど・・・)

調べられればすぐにわかってしまう。

さらに、”貿易外”というのは疑えばいくらでも疑える。


そこで、考えつくのが一般の貿易取引、しかもL/Cベースの貿易取引

にしてしまうことだ。外為を専門とした人ならこのやりかたがいかに巧妙かわかるだろう。


もちろん、具体的な方法まで触れるつもりはないが、

昔、オランダからチューリップといつわって価値のないものを輸入した話などがじっさい

あるわけだから、L/Cベースの貿易取引は”マネーロンダリング”の隠れ蓑になりかねない。


平和の道具も、きわめれば武器になりかねない。