純潔を保つ―本当に最善の道だろうか | ヨハネのブログ

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純潔を保つ―本当に最善の道だろうか

以下の記事は、目ざめよ!1985年11月8日号の記事「若い人は尋ねる 純潔を保つ―本当に最善の道だろうか」からの抜粋です。


若い人は尋ねる…

純潔を保つ―本当に最善の道だろうか

純潔は今の世の中からほとんど消えうせてしまいました。アラン・グットマッヒャー研究所が1981年に出した権威ある報告書は,「十代の時に性行為をしたことのない若者は例外的な存在である」と結論しています。「男子は10人中8人,女子は10人中7人が十代の時に性交を経験している」。下の記事の中のエスターは,どうして他の若者とは異なっていたのでしょうか。


エスターは聖書の道徳律に従うのが最善であることを確信していました。聖書は,「体は淫行[婚前交渉]のためではな(い)……淫行から逃げ去りなさい」とはっきり述べています。(コリント第一 6:13,18)それでも若い人々のほとんどは聖書の道徳を無視します。しかし,道徳上の純潔を保つことには明確な利点があるのでしょうか。

身体面で保護になる

リチャード・リー博士は,「生物学と医学のエール・ジャーナル」の中で次の点に同僚の医師たちの注意を促しています。「我々は若い人々に対して,避妊や性病の治療において大きな進歩を遂げたことを誇る。そして妊娠に伴う苦しみや性病の苦しみを防ぎ,最も信頼できて明白な,最も安くて無毒の―昔ながらの,尊敬に値する,そして健康的でさえある,処女を守るという方法を無視する」。不品行が肉体に及ぼす危険をはっきりと意識して同博士はその記事の終わりに,「医師が純潔を保つよう忠告する余地はまだある」と述べています。

もちろん婚前交渉をすれば必ず妊娠するとか,性行為感染症にかかるというわけではありません。しかし,純潔を保つ益はもっと深いところにあります。

平和と自尊心

聖書に出て来るひとりの若い乙女は,ボーイフレンドを熱烈に愛していたにもかかわらず純潔を保ちました。彼女の道徳観念は,不道徳な圧力がかかると“開いてしまう”自在戸のようなものではありませんでした。彼女は誇りをもって,「わたしは城壁です。わたしの乳房は塔のようです」と言うことができました。

そうです,彼女は,道徳的に言って,近づくことのできない塔のある,よじ登ることの不可能な城壁のように立っていて,「浄い者」と呼ばれるに値しました。それにはどんな益があったでしょうか。その乙女は自分の夫となる人について,「わたしはあの方の目に,平和を見いだしている者のようになりました」と述べています。彼女自身の思いの平和は二人の間に満足感を生み出すことに役立ちました。―ソロモンの歌 6:9,10; 8:9,10。


先に述べたエスターも,同様の内面の平和と自尊心を持っていました。彼女はこう述べています。「私は自分自身に満足していました。職場の同僚に嘲笑されても,自分が処女であることを希少価値のあるダイヤモンドのようにみなしていました」。それに,純潔な若者は良心の責めを感じることがありません。19歳のクリスチャンであるステファンは,「エホバ神に対して清い良心を持っていることほど気持ちの良いことはありません」と言いました。


『しかし性関係を持たずに,お互いをどうしてよく知ることができるだろうか』と,一部の若者は反論します。


永続する親密さを培う

性には強い力がありますが,それだけでは永久的な関係を築き上げることはできません。結婚するまで性関係を持つことを延ばすなら,二人は性的な満足を得ることよりも,個性や社交性に注意を集中します。性的な満足を得ることに焦点を置くと,ついには深刻な問題が生ずるようになります。

二度も相手と別れるというつらい経験をしたアンは,「あまりにも早くから肉体的に親密になりすぎることがあるのを私は経験から学びました」と言いました。それで今度彼女の夫になる人とデートを始めた時には,二人はよく注意して肉体的に親密になりすぎるのを避けるようにしました。親密な性関係に陶酔している時は重大な食い違いを上辺では繕っているかもしれませんが,それは結婚してから表面に出てきます。

純潔な人はそのような欺きを避けることができます。幸福な結婚生活に入ってすでに4年になるアンは次のように語りました。「私たちは結婚するつもりで交際していた時,色々な問題や人生の目標について話し合うことに時間を用いました。ですから,自分がこれからどんなタイプの人物と結婚しようとしているのかよく分かりました。結婚後は思いがけない喜びばかりでした。ほとんどのカップルには,結婚を前提として交際していても一緒に過ごす時間が実際のところそれほど多くあるわけではありません。ですから,愛を語りキスをするようなことばかりしていれば,大切な問題を話し合ったり,意見の違いを調整することはできません」。

この二人にとって感情を制することは難しかったでしょうか。アンは「難しかった」と告白しています。「私は生まれつき愛情の深いほうでしたし,ティムも私のそういうところが好きでした。でも私たちは色々な危険について話し合い,助け合いました。エホバに喜んでいただくことを二人とも心から願っていましたし,これから始まる結婚生活を台なしにしたくないと考えていました」。

しかし,若い人々の中には,性関係を持たないなら,結婚生活が台なしになる,と考えている人が少なくありません。果たしてそうでしょうか。

より幸福な結婚生活

純潔を保つことは結婚生活を成功させるのに寄与します。(下の記事をご覧ください。)

純潔を保つためには抑制や自制が求められるからです。より重要な目標を達成するために目前の快楽を犠牲にすることを学びます。神の是認を得ることが第一に重要なことになり,親密な肉体関係に対する欲望に屈しないように闘います。(コリント第一 9:27)相手の福祉に対するこの利他的な配慮こそ幸福な結婚生活を築き上げ,結局は性的にも満たされる結果をもたらすことになります。

多くの夫婦は深刻な性の問題を抱えていますが,婚前交渉はそうした問題を防ぐものとはなりません。社会学者のシーモア・フィッシャーが広範囲に行なった研究によると,女性が性的に反応するのを助ける要素には,肉体的な要素ではなく,夫についてどう感じているかが含まれます。重要な要素は妻が,「親密な親しい感情,頼りになるという気持ち」を持っていること,「妻との一体感を示す[夫の]能力,……妻が夫に対してどれほどの信頼感を抱いていたか」などです。

しかし婚前交渉においては,頼りになるという気持ちや信頼感は制御されない欲情によって覆されてしまいがちです。性の肉体的な面と自己の欲望を満足させることに重点が置かれます。いったんそのような利己的パターンが出来上がるとそれを崩すのは難しく,結婚してから大きな問題を生みます。結婚生活においては『受ける』よりも与えること,『相手が性的に当然受けるべきものを与える』ことに焦点が置かれなければなりません。―コリント第一 7:3,4。

興味深いことに,177人の既婚の女性を対象にした調査で,婚前交渉を行なっていた人々の4分の3が,結婚後最初の2週間は性の面で難しい問題があったと答えています。性の面で難しい問題が長期間続いたと答えた人々は皆,「婚前交渉の前歴を持って」いました。それに加えて,婚前交渉を行なう人々が結婚後姦淫を犯す可能性は,婚前交渉をしない人の2倍であることがその調査で分かりました。『淫行は良い動機を奪い去る』という聖書の言葉は何と真実なのでしょう。―ホセア 4:11。

『人は自分のまいたものを刈り取ります』。(ガラテア 6:7,8)欲情をまいたなら,疑いと不安をたくさん刈り取ります。しかし自制をまけば,忠実さと安心感を刈り取ります。

冒頭で述べたエスターは,その後結婚し,幸福な結婚生活を送って5年になります。彼女の夫であるジェイは,「妻のいる我が家へ帰って来る喜び,自分たちがお互いに二人だけの者であることを知っている喜びは口には表わせません。この確信は何物にも代え難いものです」と語りました。

性行為感染症にかかる心配も,私生児を妊娠する心配もない状態。神に喜ばれているという思いの平安。満足のゆく結婚生活への適応につながる結婚を前提とした有意義な交際。こうした事柄や他の事柄はすべて,純潔を保つのは本当に最善の道であると結論する健全な理由となります。


[囲み記事]

純潔を保つことは結婚生活に役立つ

「この研究では,結婚前の性体験と,次の諸点を尺度にして見た結婚生活における全体的適応とを関連づけるため,一歩踏み込んだ調査が行なわれた。(1)幸福な結婚生活,(2)全体的に見た結婚生活における満足度,(3)愛,そして(4)結婚の永続性。この調査結果は全般的に結婚するとき処女であることは結婚生活をすべての面で成功させるのに最も有利であるという点で[他の研究者たち]の調査結果と,一致している」―ポール・H・ランディス著,「結婚生活から最大の益を得る」。


「婚前交渉を行なっていたと答えた男性の中に,幸福な結婚をしている男性よりも離婚男性のほうが大きな割合を占めているということには重大な意義がある」―ハービー・J・ロック著,「結婚生活への適応を予言する: 離婚した人々のグループと幸福な結婚生活を送っている人々のグループとの比較」。


「結婚前に純潔を保てば,二人の恋人の間の敬意と愛を強めることができ,それはひいては両者の性格を結婚関係の中であますところなく表現することにつながる……。結婚する時まで性関係を持たないようにすれば,二人は,ほかにだれも持つことのできない特別のものを互いに分け合うことになる」―エブリン・M・デュボール博士著,「なぜ結婚の時まで待つか」。