(1)日本の防衛は基本的に日本が自国で行うべき理由

 

 私は、日本の防衛は基本的に日本が自国で行うべきだと考えます。なぜ、そうするべきでしょうか。確かに、他の軍事強国に頼った場合、それが効を奏する場合もあると思います。

 

 昔、ユダが他の軍事強国の攻撃を受けた時、お金を払ったりして他の軍事強国に支援を求めたことがありました。それは、一時的に効を奏して、軍事侵攻してきた国家が倒されたり、また、一時的に撤退したりということはありました。

 

 しかしながら、昔、ユダが他の軍事強国に自国の防衛を頼んだことは、どのような結果をもたらしたかを考察すると、その結果は以下のように良くありませんでした。それで、自国の防衛は基本的に自国で行うようにするのが賢明です。

 

(2)昔のユダがイスラエルとシリアの脅威を恐れる必要がなかった理由

 

 聖書の歴史の中では、南のユダは周辺諸国の北のイスラエルとシリアの連合軍に脅かされた時、ユダはアッシリア世界帝国にわいろを贈って、それらの国家を倒してくれるよう頼みました。(列王第二16:5-8)

 

 これは、今日でも同じことが、起こり得ます。日本が、中国や北朝鮮やロシアの軍事的な脅威に直面することがあるかもしれません。その時、日本は米国にお金を払って、その軍事的な脅威を除いてもらいたいと考えるかもしれません。

 

 

 

Sea of Japan Map

 

 確かに、アッシリアはユダの頼みを聞き入れ、北のイスラエルとシリアを軍事的に屈服させて、両国がユダを攻撃できなくさせました。(列王第二16:9)そして、アッシリアは結局、北のイスラエル王国を滅ぼしてしまいました。(列王第二17:5,6)

 

 

 

 しかしながら、実際は、ユダはそのようにする必要はなかったのです。アッシリアはユダの頼みがなくても、諸国家を攻撃する軍事強国でした。それで、アッシリアは、周辺諸国を攻撃していました。

 

 

  エホバは「滅ぼし尽くすこと,少なからぬ国の民を断ち滅ぼすことがその(アッシリアの王の)心の中にある」と言われました。(イザヤ10:6,7)それで、軍事強国というものは、自国の軍事力を誇っているために、自国の軍事力を振るって他国を侵略しようと考えがちです。

 

 

 An Assyrian King Hunting (stone carving)

アッシリアの王はとても戦闘的でした

ユダが頼まなくてもアッシリアは北のイスラエルとシリアを倒そうという考えがあったのです

 

 

 

 日本も戦前は富国強兵に力を入れていたので、軍事力を振るいたくなり、中国や東アジアに侵略していきました。軍事力に頼ると、そういう結果になります。

 

 

 それで、エホバ神は、ユダのアハズ王にイスラエルとシリアの軍事的な脅威があっても、それらは、アッシリアに排除されることになるため、怖れる必要がないことを伝えられました。(イザヤ8:4-8)

 

(3)日本が依頼しなくても米国は他の軍事強国に敵して行動することが予期できます

 

 実際のところ、日本が米国にそうするように頼まなくても、米国は軍事強国であるので、自国の軍事力に対抗する諸国家の脅威をそのままにしようとしないでしょう。そして、敵対する軍事強国を倒そうとする傾向があるでしょう。それで、日本が米国にそうするよう頼む必要はないわけです。もしかすると、米国は、中国や北朝鮮やロシアと戦ってそれらの諸国家の軍事力をくじこうとする可能性があります。

 

 

(4)アハズはアッシリアに頼ったがかえってアッシリアの軍事侵攻を経験することになる

 

  しかし、ユダがアッシリアにわいろを払ってアッシリアの軍事力に頼ったことは、エホバ神を不快にさせました。さらに、ユダがアッシリアにお金を払って頼った結果、ユダはアッシリアに従属する立場に陥りました。(歴代第二28:2)結局、ユダは、アッシリアに一回お金を払えばそれでいいということにはなりませんでした。ユダは、エンドレスでお金を払わなければならない立場に置かれました。

 

  ユダのアハズがアッシリアにお金を払ったことは、ユダとアッシリアの国家間の良い関係を保証するものとはなりませんでした。アッシリアの王ティグラト・ピレセルは確かに、アハズの頼みを聞いて、北のイスラエルとシリアを攻撃することもしました。しかしながら、エホバ神はユダがご自分に頼らず、アッシリアの軍事力に頼ったことを不快に思われました。(エゼキエル16:28,37,41)

 

 それで、エホバはアハズの支配下のユダが他の周辺諸国からも攻撃を受けるようにされました。それで、ユダの諸都市は、周辺諸国のエドムやフィリスティアによって奪われてしまいました。(歴代第二28:16-19)

 

 さらに、ユダがお金を払って頼ったアッシリアもアハズの支配下のユダに侵攻してきました。(歴代第二34:20-21)アハズはその時もアッシリアに贈り物をしたようです。しかし、ユダがそれまでアッシリアに払ったお金は何の助けにもなりませんでした。ユダを守るという結果にはなりませんでした。全くの無駄になったのです。

 

 

 

An image of Tiglath Pileser III's troops (not II). In the background can be seen a siege engine - therefore they are at siege.

アッシリアのティグラト・ピレセル王はアハズからの贈り物にかかわらずユダを攻めてきました

 

 

 

 

 さらに、アハズ王の子のヒゼキヤの時代に、アッシリアは、ユダに攻めてきました。それは、実際、ユダのヒゼキヤ王が、アッシリアからの従属の立場を振り払ったからでもありました。しかしながら、ヒゼキヤはエホバの崇拝を高めエホバ従う努力を払った王であったので、エホバ神はユダのヒゼキヤ王を助けて、ユダがアッシリアへの従属を免れることができるようにされました。(列王第二18:7,19:35,36)

 

 

 それで、一時的にお金を支払っても、それは、両国間の永続的な良い関係を保証するものとはならず、従属する国家は、いつまでも、その軍事強国に貢物をし続けなければならない立場になります。

 

 

 

軍事強国に大金を払ってもまったく役に立たず攻撃を受けるだけということがあります

 

 

 しかし、ヒゼキヤ王の時代に、ユダはアッシリアとの淫行を退け、エホバに頼って、いわゆる自国の力だけで自国を防衛する立場になりましたが、その時、エホバ神はユダを助けられました。

 

(5)他の軍事国家に頼ることは結果が悪くなります

 

 ですから、昔のユダがアッシリアに軍事的に頼ってお金を払ったことはまったく何の助けにもなりませんでした。かえって、ユダはアッシリアの軍事侵攻を経験しました。ですから、日本が米国の軍事力に頼ったり、軍事援助をもらうためにお金を払うことも結果が良くないでしょう。聖書は私たちに教訓を与えるために書かれている史実なのです。(コリント第一10:11)

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