イザヤ46章・キュロスに関する預言とその成就―その2 | ヨハネのブログ

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イザヤ46章・キュロスに関する預言とその成就―その2



「昔の最初のことを思い出せ。わたしは神たる者であり,ほかに神もわたしのような者もいないことを。終わりのことを初めから,また,まだ行なわれていなかったことを昔から告げる者。『わたしの計り事は立ち,わたしは自分の喜びとすることをみな行なう』と言う者。」(イザヤ46910)


エホバ神は事前におよそ200年前に、キュロスという名前の人物を用いてバビロンの川を減水させ、バビロンに成功裏に侵入させ、倒壊させることを予告されました。その目的は、バビロンに捕らわれていた神の民を解放させ、故国に帰還させ、イスラエルの地で再びご自分の清い崇拝をスタートさせることでした。エホバの預言が成就したことは、エホバが救う力を持たれる真の神であり、他にエホバのような者はいないことを証明しました。




このことが実際に起きたことを証明する考古学的証拠があります。その中で今回はナボニドス年代記とキュロスの円筒印章を調べてみましょう。




ナボニドス年代記とは、別名「クロス‐ナボニドス年代記」また「クロスの年譜刻板」と言います。この粘土版の断片は幅の最も広い箇所で約14センチあり,高さも大体それと同じで、大英博物館にあります。これは非常に短い碑文ながら,バビロン倒壊に関する楔状文字による現存の記録としては最も完璧なものです。この碑文はとかくクロスをたたえる一方,ナボニドスのことを侮べつ的な調子で述べているところから,これをペルシアの書記の作,または「ペルシアの宣伝」とさえみなす見解が出されています。とはいえ,この「情況資料」は信頼性があると考えられています。




ナボニドス年代記によれば,キュロスはタシュリツの月、オピスでバビロニア軍を攻撃しました。碑文はこう続けます。「14日目,戦わずしてシッパラは占領され,ナボニドスは逃げた。16日目,グティウムの総督ゴブリヤス(ウグバル)とクロスの軍隊は戦わずしてバビロンに入城した。その後,ナボニドスはバビロンに戻って捕えられた」―ジェームス・B・プリチャード編,「古代近東本文」306ページ。




このようにナボニドス年代記はペルシャのキュロスの軍隊が「戦わずして」バビロンに入城したこと、同時に,ナボニドスがバビロン倒壊のさい,その都にいなかったことを示しています。ですから、この碑文は、聖書がなぜナボニドスの名前に触れていないのかを説明するものとなっています。しかしながら,聖書は,ベルシャザルが王国の第3の地位をダニエルに提供したとしている点で,ナボニドスの存在を示唆しています。その王国の第1の地位はナボニドスによって,また第2の地位はベルシャザルによって占められていたので、ベルシャザルはダニエルに第2の地位ではなく、第3の地位を提供したのです。(ダニエル 516)



キュロスについて、証言しているのは、他に、イランの国宝とたたえられる「キュロスの円筒印章」です。実物は英国ロンドンの大英博物館が所蔵し、複製品が米国ニューヨーク市の国連本部にも展示されています。




 キュロスの円筒印章は、トウモロコシほどの大きさをしており、粘土製で、表面には楔形文字が刻まれています。それは、英国のマグナカルタが制定される2000年前に作られた、人類初の人権宣言とも称されます。表面には、宗教と民族の自由を呼びかける文字が刻まれ、奴隷制度やあらゆる種類の弾圧、代償なしに財産を奪うことなどを禁じています。




翻訳された本文は一部次の通りです。「わたしはキュロス,世界の王,大いなる王,正統な王,バビロンの王,シュメールとアッカドの王,(地の)四つの縁の王……わたしはチグリスの他の河畔の[以前,名を付けられていた,ある]幾つかの都市,つまり久しく廃虚と化していたそれらの都市の聖所に,かつてそこにあった像を戻し,それらの像のために恒久的な聖所を設置した。わたしは(また),それらの都市の(以前の)住民すべてを集め,彼らの居住地を彼らに返した」。




キュロスの円筒印章はこのように、捕らわれの状態に置かれた諸民族を元の場所に帰らせるという王の政策について明らかにしています。その政策と一致して、キュロスはユダヤ人に、エルサレムへ帰り、そこでエホバの家を再建せよとの布告を出しました。(エズラ123)



このようにナボニドス年代記とキュロスの円筒印章は、バビロンが突然に倒壊し、キュロスがイスラエル人をバビロンから解放し、故国に戻してエホバの崇拝を再興させたとする聖書の記述を裏付けています。




それらの証拠は、エホバ神は、ご自分の計り事を前もって告げ、それを成し遂げることの出来る方であることを裏付けています。



この方だけが真の救い主で、真の神であられます。エホバ神は今日においても、ご自分の預言を成し遂げることがおできになるでしょう。また、ご自分の民を守られ、ご自分への崇拝が存続するように取り計らわれることがおできになるでしょう。

(2009年10/23キュロスに関する預言とその成就その1もご覧ください。テーマ「預言と預言者」です。)