本格的なスギ花粉の飛散シーズンになりましたね。

ポカポカと春らしい陽気になり、

お出かけしたいなぁ。
洗濯物をお日様の下に干したいなぁ。
窓を開けて春の風を家に入れたいなぁ。

・・・と気持ちのいい春を感じるはずが、

鼻はぐすぐす、目はしょぼしょぼ、皮膚はかゆかゆ状態になり、大失敗!
なんてことも、シーズン初めにはありがちですよね。

もちろん、日本にたくさん植えられたスギ花粉に毎年毎年さらされ続けたことで
花粉症になってしまった訳ですが、
同じように花粉を吸っていても、発症する人と発症しない人がいます。

今、アレルギー疾患が増えているのには、生活習慣も大いに関係しています。

特に、食生活。

1)肉類や卵、乳製品などのタンパク質の摂り過ぎ。
2)糖質(甘いものや白い炭水化物)の摂り過ぎ。
3)酸化した油(サラダ油や加工食品、マーガリン、ショートニングなど)の使用。

これらは、アレルギーを起こしやすくする食生活です。

どれかに当てはまるという方も多いのでは?

1)タンパク質の摂り過ぎは、腸内環境の悪化により異常な免疫反応(炎症)の原因になります。

2)砂糖をたっぷり使ったお菓子や精製された小麦を使ったパンや麺類などの炭水化物の摂り過ぎも、腸内環境の悪化や免疫をつかさどる白血球機能の異常を引き起こします。

3)いわゆるサラダ油には、アレルギーの症状を起こす原因になるアラキドン酸をカラダの中で作り出すリノール酸が多く含まれています。
酸化しやすい植物油で、加工食品やファストフードなどに含まれている油は、すでに酸化しているものです。

カラダの中で異常な免疫反応が起こると、アレルギー疾患を引き起こす原因になります。

それだけでなく、カラダの中で活性酸素が増えて、サビつき、老化も促進します。
アレルギー症状がある人は、カラダがサビているのだと考えて下さい。

花粉症だけでなく、喘息やアトピー性皮膚炎などの皮膚炎、アレルギー性鼻炎などがある方もそうです。
特に、成人の重傷の喘息やアトピー性皮膚炎の方の遺伝子の酸化ストレス度を調べると基準値よりも高くなっています。

アレルギー症状は、カラダのサビつきのサインだと思い、食生活を見直してみてください。
もちろん、ストレスの多い生活や不規則な生活もアレルギーを悪化させますから、要注意です。

解抗免力を高めることは、花粉症を含めたアレルギー症状改善にも役立ちます。

解毒力を高めて腸内環境を改善すると、異常な免疫反応を改善できます。
抗酸化力を高めると、アレルギー反応で増えたカラダのサビつきの元・活性酸素を消去できます。
免疫力。これは、正常化して適度に働かせることが大切です。
過剰だと、アレルギーや自己免疫疾患の原因になりますし、
低下すると、感染症やがんになりやすいカラダになります。

アレルギーになりにくくなる解抗免な食生活は、

適度な量のタンパク質
肉よりも魚を中心に。
魚の油らであるEPA・DHAは、アレルギー物質ロイコトリエンを抑えてアレルギー症状の改善の助けになります。
良質な植物油(リノレン酸やオレイン酸などを含む油:オリーブ油やキャノーラ油、亜麻仁油、エゴマ油など)
適度な量の炭水化物と糖質(雑穀米や蕎麦、黒糖など)
そして、たっぷりの野菜。
酵素たっぷりの生の食品や発酵食品。

そして、量は腹8分目として、カロリーオーバーを避ける。
⇒過去の記事長寿遺伝子を押す・カロリーリストリクションを参考に。

解抗免な食生活、生活習慣は全ての健康に通じます。
現代病と言われる病気が増えている今、健康的に若々しく過ごす習慣として、ぜひ取り入れて下さいね。

毎年、ご紹介していますが、やっぱり花粉症はつらいという方、
リアルタイムな花粉飛散情報・環境省花粉観測システムはなこさんも日々チェックを。

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