それは、資格試験の勉強を、生活やビジネスと違った特別なものと考えている方が多いということです。
・学習期間の長い難関試験では、自分の学習の進捗状況に合わせて、常に試験日から逆算する必要があることは、いろんな資格本にも書いてあります。
僕の本でも書きました。
しかし、これは資格試験の勉強に限ったことではありません。
たとえば、ビジネスマンであれば、ビジネスと同じように考えればいいのです。
納期のあるプロジェクトであれば、納期から逆算して計画を立てるのと同様にすればいいのです。
途中で想定外のことが起これば。その都度、計画を修正して対処しているはずです。
ところが、いざ資格試験となりと、学生時代(入学試験)のときのように、予備校・講師や通信教育から与えられる受け身の勉強中心に逆戻りしていまう人が少なくありません。
・子どものころ、草野球やサッカーなどのスポーツをするときは、最低限のルールを覚えて、プレーしていたはずです。
なのに資格試験だと、ルールブックを覚えてからでないと、プレーしない人、知識が(ほぼ)完全に身に付いてからでないと、問題集をやらない人が少なくありません。
・ビジネスの企画書なら、受けての対場に立って、求められたものを作成します。
ところが、いざ、答案になると、採点者の求めたものでなく、自分の勉強してきたことを書いてしまう人が少なくありません。
同じリーグで、同じような期間歴史があって、同じように人気球団で、同じようにお金持ちの球団だからと言って、阪神タイガースの魅力は?と聞かれて、読売ジャイアンツの魅力を語る人はいませんよね。
ところが、論文試験の答案になると、問いに正面から答えずに、自分の持っている同じようなものの知識(いわゆる近接知識)で答えてしまう人がいるようです。
いざ、試験、勉強(特に難関と言われる試験)というと、特別なものと考えて、自分自身でハードルを上げてしまっている人が、とても多いような気がします。
資格試験の勉強も、基本的には、仕事や生活と同じようすればいいのです。
難しく考えてはだめです。
もちろん、仕事や生活でも難しい場面はあるように、資格試験の学習でも難しい場面もありますが。
【結論】 学習内容は、難関試験になればなるほど、難しくなってきます。
しかし、試験勉強を特別なものと考えたり、必要以上に身構えたり、勝手にハードルを上げる必要はありません。
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