ルワンダの涙 | むすめの右フック

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ルワンダの涙ルワンダの涙 (2006)

【監督】マイケル・ケイトン=ジョーンズ
【出演】ジョン・ハート / ヒュー・ダンシー / ドミニク・ホロウィッツ / ニコラ・ウォーカー / クレア=ホープ・アシティ / ルイス・マホニー / スティーブ・トウサン / デヴィッド・グヤシ / ヴィクター・パワー / ジャック・ピアース / ムサ・カソンカJnr


「シューティング・ドッグ。」

ルワンダで起きた大量虐殺って映画。

これはねぇ。とても苦しくなるお話ですね。
人類みな兄弟!ってな気持ちで希望に満ち溢れた人を
ガツン!っと殴り倒しちゃうほどの破壊力がある。

ボランティア、本当に彼らのコトを思ってしてるのか。
良いコトしてる自分に酔ってるだけじゃないのか?
そんな風な感情が伝わってくる。

ま、指をくわえて観てるだけの私が言うのもなんですが
なんかいろいろと考えさせられますね。
まぁでも、彼らを責めるのは、あまりにも酷だ。

同じ題材の「ホテル・ルワンダ」は、当事者が主役だった分、
当時の恐怖感が強く伝わってきますが、どこか希望も見えました。
で、こちらは、キョーレツな絶望感が伝わってきますね。

で、和平支援で来た国連軍ですが、
和平協定の監視ってトコロがミソなんですよねぇ。

監視、そ、見てるだけ。手は出さない。
攻撃された時だけ銃を撃てる、みたいな。

そこで、この映画の原題にもなってる
シューティング・ドッグ。
あの老神父の激昂が忘れられない。

で、撤退を決めた国連軍に最後のお願いをするツチ族。
その最後のお願いの内容ったらない。
私、涙が止まりませんでしたよ。

そして、ジャーナリストも無力だ。

どうせ黒人同士の殺し合いだと冷めた目で見てしまう
と言ったのは、白人のジャーナリスト。

これが、犬や猫の大量虐殺だったら、もっと彼らの関心を集めたかも
と、おぞましい考えが頭をよぎる。



Posted by 獅子王 on 2012/03/30 with ぴあ映画生活