パンズ・ラビリンス | むすめの右フック

むすめの右フック

. おもに洋画・洋楽のはなしかな

パンズ・ラビリンスパンズ・ラビリンス (2006)

【監督】ギレルモ・デル・トロ
【出演】セルジ・ロペス / イバナ・バケロ / アリアドナ・ヒル / ダグ・ジョーンズ / アレックス・アングロ / ロジャー・カサメジャー / フレデリコ・ルピ / マヌエル・ソロ / マリベル・ベルドゥ


「ルーベンスの二枚の絵。」

私、ファンタジー色が強い作品が苦手なんですが、この映画は、
そんな人でも楽しめるよ!と、薦められて観みました。

スペインの内戦で父親を失った少女。
そして、その少女の母親は、軍人と出来ちゃった婚。

で、少女と母親は、軍人パパのいる
森の中の軍施設で暮らすことになるんですが、

そこで、少女は、謎の妖怪に会い、

あなたは地底の王国の姫君、
3つの試練をクリアすれば地底に帰れますよと告げられる。

この映画、ファンタジーとは思えないほど、
戦争の残酷さや悲惨さがヒシヒシと伝わってきます。

現実世界と異世界の狭間を行き来する少女の姿は、
少女の不安な気持ちを表してるようです。

そして、あの3つの試練は、
少女の深い心の傷や闇を表してたのかな。

この映画は、ファンタジーなんですが、とても暗くて爽快感がないです。
でも、なんだかとても心に響くお話でした。

うん、そんな人にも楽しめる、の意味がなんとなく分かる気がする。



Posted by 獅子王 on 2009/02/16 with ぴあ映画生活