刑事コロンボ / 死者の身代金 | むすめの右フック

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死者の身代金(1971)

【監督】リチャード・アーヴィング
【出演】ピーター・フォーク / リー・グラント


★★★★ [80点]

今回の犯人は、女弁護士。被害者は、その旦那さん。原因は、財産目的。と、ま、旦那が堅物で退屈な爺ちゃんだからって感じでしょうか。はっはっはっ、うん、女は怖い。

今回の犯行は、結構、凝ってます。まず、旦那を銃で殺し、死体を捨て、あらかじめ作っておいた脅迫状でもって警察に連絡。で、またまた、前もって作っておいた旦那の声の録音テープを自動ダイヤルの電話で自宅に掛けさせ、あたかも犯人から脅迫電話がかかってきた風を装う。で、さらに、身代金は、飛行機でもって、指定した場所に落とすと言う、なんとも凝った偽装誘拐殺人。

で、コレ、どこで、コロンボが「おや?」って感じたか。コレは、脅迫電話をとった奥さんが、淡々と応対した時ですね。普通なら旦那の安否を気遣うハズなのに、コレはおかしい!しかし、今回もまた、決定的な証拠を掴むコトが出来ず、敏腕弁護士に翻弄されます。で、苦肉の策として、殺された旦那の連れ子と奥さんの犬猿の仲を利用して、一芝居打ちます。ま、コロンボの困った時の常套手段ですね。はっはっはっ

で、今回のミドコロは、コロンボのビリヤードの腕前!はっはっはっ。コレが、なかなか上手い。しかも、最後に手玉まで落とすサービス付き。あとは、アレですね。コロンボが大好きなチリを食べるシーンですね。クラッカーをまぶして食べるのが、コロンボスタイルですが、コレが、本当、美味しそう。

で、あとは、なんと言ってもラストですね。空港のカフェで札束を手にしたコロンボが、お勘定は3ドル50セントですって言われて、今、持ち合わせがないからサインでもイイ?ってね。なかなかニヤリとさせます。


【コロンボ語録】

FBI捜査官に、田舎警察は引っ込んでろと言われて一言。

あれぇ お言葉ですけどね
そりゃあ 筋違いじゃないですか
単なる誘拐事件じゃなく
殺しと決まったんですよ
つまり この事件は、あたしの畑だ
後には 引けませんなぁ




Posted by 獅子王 on 2010/09/15 with ぴあ映画生活