刑事コロンボ / 殺人処方箋 | むすめの右フック

むすめの右フック

. おもに洋画・洋楽のはなしかな

$むすめの右フック
殺人処方箋

【監督】リチャード・アーヴィング
【出演】ピーター・フォーク / ジーン・バリー


★★★★ [80点]

今回の犯人は、精神科医で、被害者は、その奥さん。で、原因は、若い愛人。あ、でも、本当の理由は、財産。奥さんが、メッチャ金持ち。で、奥さんに、愛人を理由に、離婚を迫られたから、これは、何とかしなくちゃと、犯行に及ぶって話ですね。うん、ま、分からなくもないな。はっはっはっ

まず、奥さんの首を絞め、ガラスを割って、強盗を装う。で、愛人を、奥さんに似せて変装させ、夫婦で旅行ってフリをして、空港へ。で、ソコで、派手なケンカをして、夫婦で旅行って感じを、周囲に強く印象付け、あたかも、腹立てた奥さんが、一人で、家に帰っちゃった風を装う。で、旦那は、そのまま旅行に行って帰っくれば、奥さんが、強盗犯に殺されてましたよって、まんまと被害者遺族って段取り。うん、参考になる!はっはっはっ

で、コレ、どこで、コロンボが「おや?」って感じたか。コレは、旦那が帰宅した時に、たまたま、そこに居合わせたコロンボ。で、旦那が、何も言わずに帰宅する。で、おや?って感じるんですね。だって、旦那は、事件を知らないんだから、家にいるハズの奥さんに、「ただいま」ぐらい言うだろうってね。うん、鋭い!

しかし、今回の犯人は、精神科医ですからね。相手の心理を読んできます。しかも、コロンボの、身内話やオトボケな行動も、相手を油断させるテクニックだと、しっかり見抜いてます。コロンボ、かなり苦戦!で、そこで、カギとなるのが、共犯者の若い愛人。彼女さえ崩せば、コロンボの勝ち。ただ、逆を言えば、もう、ソレしかないってコトですね。だから、今回、コロンボが、珍しく怒っちゃいます。


【コロンボ語録】

敵はずいぶんと頭が良さそうだし
刑事ってのは、それほど秀才揃いってワケじゃないしねぇ
それでも、まあ、あたしたちだってプロですからね
例えば、今の、その殺人犯にしてもですよ
頭は良いが、素人ですからね
いっぺんこっきりしか経験してないワケですし
ところが、あたしらにとって殺しってヤツは仕事でしてね
年に100回は、経験しています
ねえ、先生、こりゃ、たいした修練ですよ




Posted by 獅子王 on 2010/09/15 with ぴあ映画生活