「思いやり予算」という言葉があります。
いつ聞いても「おかしい」と思います。
アメリカ軍の日本駐留経費への補助費のことです。つまりアメリカの兵隊さんに思いやりをかけてわれわれのお金(=税金)をプレゼントしているわけです。駐留経費だけでなく、アメリカが戦争を起こす度に日本はお金を出してきました。パパブッシュの時のイラク湾岸戦争では1兆円以上をキャッシュであげました。朝鮮戦争とベトナム戦争の時にも出したけど、あの時は随分儲けさせてもらいました。でも、その後は、こちらが思いやりをかける割には、お返しをいただいた覚えはありません。ま、アメリカさんは、「俺たちの軍事力の傘の下で儲けたからいいだろう、まだまだ払い足りないぞ」と思っていらっしゃるのかもしれません。
その証拠に、つい先日、米国防長官のネバッタ、もといバネッタさんは、駐留米軍の一部をグアムに移転する移転費も日本はケチらずに満額出してくれる...はず、と先回りして世界にディスクローズしました。やれやれ。
いまアメリカ本土では、共和党の大統領候補選びが進んでいます。泡沫扱いされていますが、ロン・ポールという候補がいます。「海外に派遣している米兵を帰国させろ」と主張している76歳の元気なお爺さんです。年寄りですが若者に人気があるそうです。主張全体をみると右や左の極端な主張が混在していて変な人ですが、主張の中にはまっとうな項目がたくさんあります。
そもそも日本はアメリカの隠された51番目の州として「思いやり予算」をはじめたくさんの「税金」を払わされています。税金は払っているのに、選挙権はないのです。「せめて大統領選挙の選挙権くらいよこせー」と言いたくなります。
日本が51番目の州であることは、添付のイラストを見れば歴然です。米兵1人あたりでも総額でも、日本は世界中でダントツにお支払いしています。北朝鮮と戦争中でアメリカに兵隊さんを寄こしてもらい守ってもらっている韓国より、何倍もたくさん、われわれは日本にいるアメリカの兵隊さんにお金を払っているのです。(イラストはネットより借用)
おかしいと思いませんか?
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米国防長官発言、問題にせず=「グアム移転費でないと確認」-玄葉外相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012021700964
玄葉光一郎外相は17日午後の衆院予算委員会で、在日米軍再編計画が見直されても日本側の費用負担は減らないとのパネッタ米国防長官の議会証言について、海兵隊のグアム移転費ではなく、米軍普天間飛行場の代替施設建設費を念頭に置いた発言だったとして、問題にしない考えを示した。共産党の赤嶺政賢氏への答弁。
外務省によると、事務レベルで国防総省にパネッタ氏の発言の真意を問い合わせた。これに関し、外相は予算委で「念のため『代替施設建設に関する発言か』と確認し、『その通り』ということだった」と説明した。
在日米軍再編費にはグアム移転費のほか、普天間の代替施設建設費などがある。グアム移転費について現行計画は、日本が60億9000万ドルを負担すると定めているが、計画見直しで海兵隊の移転規模が縮小される見通し。このため、日本側にはグアム移転費の負担に関しては減額を主張すべきだとの声があり、パネッタ氏の発言に神経質になっている。(2012/02/17-20:50)
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2012/02/16(木) 14:50:04.90 ID:???0
パネッタ米国防長官は15日、米議会の下院軍事委員会で、在沖縄海兵隊のグアム移転経費の日米負担割合について
両国政府が協議を始めていると明らかにし、米側として現時点で日本側の負担減額は「想定していない」と述べた。
パネッタ長官は「日本側の姿勢にとても満足している」と語り、在日米軍再編のロードマップ(行程表)の見直し後も
引き続きグアム移転に関して日本側が応分の負担を担うことに期待を示した。
グアム選出のボルダーロ議員が「現時点では日本側が負担を減額することは想定していないということか」
と尋ねたのに対し、パネッタ長官は「想定していない」と応じた。
国防総省筋はこのやりとりについて「日本政府がグアム移転に関して責務を果たすことに期待を寄せたものだ」と語った。
06年の日米合意では、グアム移転経費のうち日本側が60.9億ドル、米側が41.8億ドルを負担するとされていた。
だが、グアムに移転する在沖縄海兵隊が当初の約8000人から約4700人に削減される見通しとなり、日本政府は
負担減額を要求している。グアムの基地整備計画の遅れで経費はふくらんでおり、米側が減額に応じるかは不透明だ。
ソース
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120216k0000e030195000c.html
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http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1152.html
2010.04.26 “思いやり予算”は日本だけ
ー金額、負担率もダントツー
坂井定雄(龍谷大学名誉教授)
必要があって、“思いやり予算”について改めて調べてみた。大手メディアが報道していない、重要なことがある。もしかしたら、いつか、どこかで報道しているかもしれないが、最近、報道量が増えた、在日米軍基地と日本の負担についての報道でも、触れられていないか、意図的に触れられていない事実がいくつもある。故江畑謙介氏も厳しく批判した。
(1)“思いやり予算”が支払われているのは、日本だけだ。メディアの報道では、「ドイツも支払っている」とか「といわれる」と伝えられてきた。私は怪しいと思い、ドイツ政府当局に問い合わせたところ、回答は明確だったー
「ドイツには、日本の“思いやり予算”のような米軍駐留経費負担の制度はない。NATO加盟国として、他の加盟国同様、NATO規定に基づいて、駐留米軍の住宅(家賃)補助や税優遇措置をしているだけです」
(2)米軍駐留経費負担額も、負担率も、ダントツで世界一だ。米国防総省が、同盟国の米軍駐留経費負担に関する報告書を発表したのは2004年まで。計算根拠も詳細に説明してある。その後はなぜか発表されなくなったが、総額も負担率も、順位は変わっていないと思う。金額の大きい順に転載する。
同盟国の米軍駐留経費負担(2002年)
国名 金額(億ドル) 負担率
日本 44.1 74.5%
ドイツ 15.6 32.6%
韓国 8.4 40.4%
イタリア 3.6 41.0%
(3)“思いやり予算は”1978年、円高ドル安に配慮して、金丸防衛長官のイニシアチブで、在日米軍基地で働く日本人従業員の給与の一部負担(62億円)を日本政府が決めたのが始まり。その後、米国側の要求で、基地内の光熱費、水道費、施設建設費、さらには米兵のリクリエーション施設の経費などの厚生費まで範囲が広がり、金額も上昇。
78年から2010年までの32年間で、総額5兆5千億円(NHK、2010年4月10日)。しかし防衛省の公表数字を加算すると3兆1千億円余。この違いは“思いやり予算”が予算費目として計上してないため、まとめ方で少額にみせることができるためだ。
4.“思いやり予算”は米軍駐留経費負担の一部にしか過ぎない。しかし、日米政府の公式用語は「Host Nation Support」で、世界的に通用する「受け入れ国経費負担」に一括されてしまう。最近では英字紙などで「Omoiyari yosan」というローマ字表記もあるが、米国でもほとんど通じないだろう。
“思いやり予算”は廃止するか、ドイツ並みの駐留経費負担率に引き下げるべきだ。
豊富な知識、虚偽、偏向を排した正確な分析で、どのような政治的・職業的立場の人、メディアからも尊敬された軍事評論家、江畑謙介さんが昨年10月死去した。彼の名著「米軍再編」(ビジネス社、2005年)を改めで読みなおした。同書の中で、江畑さんは、在日米軍基地が米国の世界戦略の中で、どれほど重要な役割を担っているか、米軍再編で米軍の世界態勢と同盟国の役割をどう変えようとしているのか、なにが変わらないかを詳述している。普天間移設についても、米国は海兵隊全面撤退をしないとの立場から、国内移設のさまざまな案を検討している。それから5年経過したが、彼の分析は的確だったといえる。
同書のなかで“思いやり予算”について、江畑さんは次のように記述しているー
「日本に米軍部隊を置いていても、施設の維持経費はもとより、部隊の運用に要する経費の多く(例えば日本人従業員の給与や、隊員とその家族の光熱費)まで日本が負担してくれるので、米軍の経費は他の国に置くよりもずっと少なくて済んでいる。それならば、何も無理してまで在日米軍部隊を削減する必要はない」
「公平客観的に見て合理性を欠くと考えられる米側の要求に対しては、それを拒絶したり、すでに実施されているものに関しては是正を求めたりしていくべきだろう。すでに述べたが、在日米軍兵士とその家族の光熱費まで日本側が負担するというのは、どう考えても理屈に合わない」
そして、江畑さんは同書を次のように締めくくっているー
「(日米安保条約に基づく地位協定は)独立主権国家としてはどうみてもどう見ても『不平等協定』としか思えないような内容が少なくない。占領軍としての在日米軍時代から慣習的に引き継がれてきたためであろうが、先に述べたように、今こそ日本と米国が本当の意味で対等の立場で、21世紀の世界の安定に互いに手を携えてどう協力していくかを見直す絶好の機会である。この機会を逃せば、あとすくなくとも20-30年は再びこのような機会は訪れないだろう。後世に悔いを残さないようにしなければならない」