から続いて、さらに聖句の検証をしていきます。
では、
「エホバのご意志を行なうための組織」
の小書籍に
「無秩序な人々に特に注意する」
として、会衆内で無秩序な歩みをする不健全な影響を与えかねない人々を避けるように、ということが書かれていることをご紹介しました。
パウロの
「あなた方がわたしたちから受けた伝統にしたがわないで無秩序な歩み方をするすべての兄弟から離れなさい。」
という言葉が引用され、
「この手紙によるわたしたちの言葉に従順でない人がいれば、その人に特に注意するようにし、交わるのをやめなさい。
その人が恥じるようになるためです。
それでも、その人を敵と考えてはならず、兄弟として訓戒し続けなさい。」
と、念を押していることも書かれています。
ここで参照されている聖句は
「テサ二3:6,14,15」
です。
さらに
「テサ二3:11」
から
「追放の理由となるような由々しい罪を習わしにしていないまでも、クリスチャンを律する神の基準に甚だしい不敬を表わす人が時折います。
これには、甚だしく怠惰であったり批判的であったりする、また無益なことを語って絶えず
「自分に関係のないことに手出ししている」
などの事柄が含まれるでしょう。」
とまで書かれているのですが。。。
なぜか、この引用聖句は途中が飛ばされています。
いったいそこには何が書かれているのか、気になりました。
そこで実際の聖句を通して読んでいくと。。。
(テサ二3:6-16)
「6さて,兄弟たち,わたしたちは,イエス・キリストの名においてあなた方に命じます。
あなた方がわたしたちから受けた伝統に従わないで無秩序な歩み方をするすべての兄弟から離れなさい。
7わたしたちにどのように見倣えばよいかは,あなた方自身が知っているのです。
わたしたちは,あなた方の間で無秩序なふるまいをせず,8まただれからもただで食物を受けたりはしなかったからです。
むしろ,労と刻苦を重ねて夜昼働き,あなた方のだれにも費用の面で重荷を課さないようにしたのです。
9わたしたちに権限がないというのではありません。
わたしたち自身を,見倣うべき手本としてあなた方に示すためだったのです。
10事実,あなた方と共にいた時,わたしたちは常々こうも命じました。
「働こうとしないものは食べてはならない。」と。
11ところが聞くところによると,あなた方の間で,ある者たちが無秩序な歩み方をし,少しも働かないで,自分に関係ないことに手出ししているとのことです。
12そのような人たちに,主イエス・キリストにあってまた命じます。
静かに働いて,自分の労によって得る食物を食べなさい。
13兄弟たち,あなた方は,正しいことをする点であきらめてはなりません。
14しかし,この手紙による私たちの言葉に従順でないものがいれば,その人に特に注意するようにし,交わるのをやめなさい。
その人が恥じるようになるためです。
15それでも,その人を敵と考えてはならず,兄弟として訓戒し続けなさい。
16では,平和の主ご自身が,あらゆる方法であなた方に絶えず平和を与えてくださいますように。
主があなた方すべてとともにおられますように。」
あれあれ(笑)
ここでパウロが語っていること。
よ~く読んでくださいね。
パウロが
「無秩序な者」
として、会衆の人々に交わることを避けるように勧めている人がどんな人なのか。。。
「少しも働かないで,自分に関係ないことに手出ししている」人。
そのような人に対して、パウロはこうも語っていますね。
「働こうとしないものは食べてはならない。」
「静かに働いて,自分の労によって得る食物を食べなさい。」
つまり、パウロが
「無秩序な人」
として訓戒している相手は
「権限があるから」
といって、
「他人からただで食物を受け取る人」
「会衆の成員に費用の面で重荷を課す人」
このような人であることがわかります。
決して、組織に批判的である人を訓戒しているのではありません。
これはまた、とんだ拡大解釈以上の、もはや偽解釈だとしか言いようがないものだと思います。
そして。。。
ここでパウロが訓戒している対象について、現代のJWに当てはめて考えてみると。。。
たとえば、巡回監督や支部委員、そして統治体などが、自ら労と刻苦を重ねて、世俗の仕事をすることもせずに、会衆負担によって生活していることそのものではないでしょうかね(・・???
今回の聖句の検証によって、協会にとってなかなか自爆ネタの聖句が引用されている皮肉に気づくことができました☆