テーマ「建前学校」 | " 木の住まい " に出会って、杉の家

テーマ「建前学校」

1995年の5月にミニコミ誌「木の住まい」で開校された" 建前学校 "。
「木の住まい/第5号」で「建前見学会・大工の学校」として開催のお知らせ、
「木の住まい/第6号」で「建前学校 開校」として、報告。
3日間の建前期間中に「木の住まい」関係で延べ100人近くの来訪者があったという。
「建前学校」については、以下のように説明されている。

*「木の住まい/第6号」記事要約

世の中ではハウスメーカーの住宅展示場が大はやりというのに、
誰にどう相談したらいいのか判らない「木の家がいいね」と思っている人々がいて、
その一方で、少なくなっていく職人さん。
世の中は、あまり芳しい状態ではないようだけれど、
嘆くだけでは何も生まれない、できることから始めてみようと、
この「建前学校」の開校になった。

ここでいう「学校」とは、
ただ一方的に知識や情報を詰め込むのではなく、
自分の目で耳で、五感で六感で、家を造る・建てる世界に触れてみて、
家づくりに関わるいろんな人たちとの話を通して、
お互いに家づくりを勉強していく場所。
思いがつながれば、建前や進行中の現場はもちろん、
すでに暮らしが始まっている家でも、山や製材の現場だって「学校」に。

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設計士Tさんの「木造住宅の定義」を基盤としたこの「建前学校」は、
Tさんへの設計依頼者が広範囲になるにつれて、各地で行われるようになり、
我が家の建築がやっと形になったきっかけも、この建前学校への参加だった。

我が家の建築のときは「木の住まい」はすでに休刊しており、
設計士Tさん関連で「建前学校」は行われたけれど、
自分の家が建つ日には裏方で、のんびり眺めていられなかったのが残念。
夫の方は、なにやら一緒に現場で作業をしていたような...
作業着を来た施主は、そう、多くはないだろう。

いつしか案内も来なくなり、
しばらく「建前学校」の名前も忘れていたのだが、
先日、大工Kさんの地元初の建前に出かけた時に、
大工Nさんから「建前学校」という言葉が出てきて、思い出した。

何もなかったその空間に、
目の前で形ができあがっていく様子をみるのは何となくわくわくする。

私はこのわくわくを求めて、大工NさんやKさんの仲間の現場に、
ちょっと足をのばしてでかけちゃったりするのかもしれない。
そんなときの記事を、このテーマでまとめていこうと思う。