大工Nさんによる「もうひとつの物語(1)」 | " 木の住まい " に出会って、杉の家

大工Nさんによる「もうひとつの物語(1)」

あれは7年前、もしかして8年前だったかもしれないが、
5月の長崎の建前(大工I上さんのM川さん邸)の昼休みに、
「ちょっとN村君にやってもらいたい仕事があるんだけど・・・
お施主さんからご指名だよ!」
といつもの含み笑い気味の設計T呉さん。

「何笑ってるんですか?」とたずねると、
「いや~要望書がこんなに分厚くきてて・・」と
親指と人差し指で3cmぐらいをつくりなにやらにやにや・・
「日進の見学会で会ってる人だよ。」
と言われても顔と名前が・・・
「N村君ご指名だから断れないよねぇ。」
・・・・

それから9ヶ月ちょっと経って2月のとある日に
地盤調査の道具一式を携えて、
初めての地のシロアリ御殿の前に立ったのである。

一年後にはドップリここの市民になるとはつゆ知らず・・・