みなさま、こんにちは!林田です。

2週間近く・・・ご無沙汰してしまいました。


そして今は病院のベッドの上。

フェイスブックなどでつながっている方は

ご存じかと思いますが

実は先週日曜の昼過ぎに急性虫垂炎となり・・

手術入院となってしまいました~~~。




今日もとっても晴れて夏日ですが

先週末も良いお天気で。


友人家族と3家族で、海水浴、バーベキュー、

キャンプ、スイカ割りと夏を満喫しておりました。












昼過ぎに一度解散して、夕方からは

野外の音楽祭にいこうね、と約束して別れ・・・



そしてここからが、天国から地獄!?


急にお腹がずきずきと痛み出しました。。


あれ??なんだ、この痛み。。


お腹を壊したりするのとは違う

鋭すぎる痛み。


陣痛?まさか。(苦笑)

胃腸炎?食中毒?

いや、でもお腹の痛み以外の症状がでません。


チビちゃんとパパに外にランチにいってもらい

家で苦しむこと2時間近く。



あまりの痛さに意識が遠ざかってきました。


まるでお腹の中でフラメンコの激しい

ステップを踏まれている気分です。



これは、危ない。緊急度が高そうだ。


そう思って自分で救急車を呼びました。



救急隊員の方が駆けつけてくれたとこに

ちょうど二人も帰ってきて


一緒に救急車に乗って、

幸いにあいていた近くの救急病院へ。



(後でチビちゃんに、心配かけたね、

ごめんね、と話したら、目をキラキラさせて

ううん、だって救急車のれたもんね、と

言われました。苦笑)



日曜なので検査はできず

とりあえず痛み止めと抗生剤の点滴。


でも・・・・

1本終わっても、痛みは治まらない、



もうさすがに痛みに慣れてきましたが

本当にまる1日陣痛で苦しんだ時を

思い出しました。。。



やっと点滴2本目で痛みが和らぎ


翌日検査のため、入院することに。



虫垂炎といえば、右下腹。


ところが発症の最初のころは

上腹部や胃の周りに痛みを感じることも

多いそうで。



私もまさにその症状。


胃の横当たりが痛いので

まさか虫垂炎とは思いませんでした。



で、翌朝CT検査をすると


はっきりと通常の2~3倍に

腫れあがった虫垂が確認できたのでした。。




虫垂は今までは無用の臓器とされてきましたが

最近では免疫に役立つ働きがある報告が

なされたり、むやみに切るものでは

ないのでは?という風潮もあります。


そのため、わたしもできれば切りたくない

と思っていました。


でも。



残念ながら、爆弾にはすでにスイッチが

入った後。


今の腫れ具合、炎症度でいくと

抗生物質で抑えられる可能性よりも

虫垂が破裂して腹膜炎に移行する可能性の方が

高い、とのことで。



お昼にすぐにでも手術しましょう、となりました。




脊髄麻酔も、全身麻酔も、経験済みなので


とにかく早く回復に向かいたいとの一心。



早ければ3,4日で退院できるかな、と

思いつつ、旦那サマが心配してきてくれて


手術室へ・・・。



キーンっとした空間、冷たい金属と

機械、消毒液のにおい。

なのに、なんだか妙に人懐っこい

看護婦さんと、オシャベリなおばちゃんキャラの

麻酔医師が緊張を緩めてくれます。



背中を丸めてください・・・・

チクッとしますよ・・



「いやいや、脊髄麻酔って

チクッってかわいい痛さじゃないけど。」



と、内心思いましたが

そこまででもありませんでした。


初めての時はやっぱり恐怖も手伝って

とーっても痛いように感じるんですよね。


長期入院などでよくうたれる

太い点滴針の方がよほど痛いかもしれません。



そして全身麻酔へ。


気が付いたら夢の中・・・・・


なーんかとっても懐かしい中学の友達たちの

夢をみていたような。


「林田さん~、終わりましたよ~」


と、とおくーの方から声が聞こえて

意識が戻ってきたなぁ・・・と思ったら。。。


「あっ、、イタタタタタっ!!!!!」


あまりの痛みに思わず手術台からのけぞりました。



虫垂炎の痛みより、数倍もの激痛に

襲われました。


聞くと腸の癒着が激しく、1時間の手術の

予定が、3時間に及んだとのこと。


通常は術後もゆっくり麻酔が切れていき

痛み止めを追加していくのですが


麻酔が切れる寸前で、どうにか手術が終わったので

痛み止めが間に合わずに

皮膚と内臓を切られた痛みに

襲われたのでした(苦笑)



病室に入り、ふと見上げると


ダンナさまの心配しつくした顔が。


「1時間のはずが3時間も待ったから

何かあったんじゃないかと思ったよ・・・」


手をぎゅーっと握ってもらったら

思わず涙が。


ここは我ながら、なんとも言えないのですが


急に手術とまったく関係ない感傷に

激痛の中、浸ったんです。。。(苦笑)


「あ、なんか久しぶりに私のことを

見てくれたな・・」


そんな感じでしょうか。


いや、たまにデートしたり、二人であれこれ

話したり、仲の良い夫婦だとは思うのですが


やっぱりどこかパパ、ママの役割が優先されて

お互いを役割のパートナーとして見る割合が

大きくなっていたのだと思います。



その時、まだ頭はぼーっと麻酔から

戻ってきている中だったのですが


チビちゃんが生まれて以来、感じることの

なかった、なんていうのかな、


魂から相手と引き合う感覚・・・・


それを久しぶりに感じて、


あぁ、私はこれがほしかったんだ、と

妙に実感したのでした。



その時に、この地獄?は地獄ではなくて


探していたものを見つけるきっかけだったんだな、

と妙に腹落ちして


痛み止めも効いてきて


とーっても幸せな気分でぐっすり眠りに入りました。







と、長い振り返りになりましたが


束の間の感傷のあとはやっぱり地獄でしたけどね。(苦笑)




4日間、ベッドから起き上がれず

お腹も痛いけど、ずっと寝ている背中も痛い。


水も飲めず、食べることもできず、

ただ天井をみながら、床ずれしないよう

数cmずつ身体をずらして

時間が過ぎるのを待つだけの日々。。



術後って、修行ですよねぇ。。。



でもちゃーんと、身体は一日一日、

自ら治ろうとして変化していって

動いていくのがわかるんですよね。


24時間が長くて長くて

心が折れそうになっても


あ、お腹がぐるぐるって動き始めた。。


熱が下がってきた、炎症がひてきたかな。


痛みの鋭さが変わってきたな。


そんな変化を感じ取るたび


「身体もがんばっているんだから

へこたれられないよなぁ・・・」と


身体の邪魔をしないように


平常心、平常心、と言い聞かせて

深呼吸をしていました。







4日目の晩、初めていただいた重湯の

美味しかったこと~!!


初めてのお水、初めての重湯、


初めて座った、初めて歩いた、



今まで当たり前だった一つ一つが

本当に味わい深く、幸せだなぁ~と

実感できる心境になっていました。



今、禅の修行を応用したマインドフルネス

というメソッドが話題になっていますが


陰陽五行でいくと「今、ここ」に集中する


センタリング。


まさにその修行そのものだなぁ、と

改めて実感。



普段からヨガや般若心境の読経、瞑想で


センタリングを心がけてはいましたが



日本各地、あっちこっち飛び回って

忙しく日々過ごすことで

なんとなく充実している気になっていて



目の前の一つ一つを十分に味わう、

そこに集中するということが


できていなかったのかもしれません。




自分の身体のこと、置き忘れていたのかも・・・。


目の前にいるダンナさまと、チビちゃんとの時間も


魂の触れ合える時間から、いつのまにか

日々のルーティンに変わってしまっていたのかも・・・。



そんなとってもとっても大切なことに

気付くことができた今回の入院生活。



人って、痛みを伴わないと気づけない

ものなのですかねぇ・・・。と


自分の未熟さに苦笑いしつつも


とても有り難い有り難いものとなりました。。



退院はおそらく火曜日くらい。


もうしばし、神様から頂いた

このセンタリングの時間を

充実させたいと思います。