まぶた閉じればそこに | それでも地球はまわってる

それでも地球はまわってる

2010年1月に人生初めての手術を受けました。
卵巣がんⅡа期でした。
術後治療のため2010年5月まで6クールの化学療法を受け、同年6月から晴れて経過観察に。


ただいま新たなライフスタイルを手に入れるために、絶賛アイドリング中です。

桜が開き始めたと思ったら、花散らしの雨風が吹きすさぶ一日でしたね。
こんな日は家でゴロゴロしていたいのは山々ですが、父の遺品整理もしなくちゃなーなどとあっちゃこっちゃ開けたり閉めたり出したりしておりました。

昨日は昼間、最期の料金清算のためにがんセンターへ久々に行ったのですが、土日用の入り口を見た途端、鼻の奥がつーんと。

大雪が降った翌日。

熱が下がらず呼吸すらままならない父に、こりゃ何か処置せないかんと感じた私が、病院行った方がいいんじゃないかねぇ、と切り出しました。
するといつもは予定外の通院を断固拒否する父が、じゃあ行ってみようかね、とやけに素直に答えたのでした。

不安で、でも、病院に行って点滴したら劇的に改善しちゃったりして、という期待ももちろん持って。
歩けない父を車椅子ごと抱えるようにして階段を降り、担ぎ上げる格好で車に乗せて。
救急車も足止めの雪の残る道路を丸腰タイヤの車をゆっくりゆっくり走らせて病院へ向かったことがフラッシュバックして、ちょっぴしメソりながらお金を払いにロビーへと向かったのでした。

悲しいとか寂しい、っていう感情は後からやってくるんだなあ、と桜を見て感じました。
季節が移り変わることが、不在を強調するようで。

日々忙しくしているのでそんな気持ちになるのは時々ですけれど。

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在宅医療というものが随分進んでいますし、介護サービスも充実しています。

家族の立場としては、なんでも叶えてあげたいのです。
だから治療中の方は、どんどん周囲に甘えてわがままを言っていいんですよ。

時に、気持ちがダイレクトに体調に現れます。
穏やかにいてくださいますように。