サバイブしてアライブ | それでも地球はまわってる

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2010年1月に人生初めての手術を受けました。
卵巣がんⅡа期でした。
術後治療のため2010年5月まで6クールの化学療法を受け、同年6月から晴れて経過観察に。


ただいま新たなライフスタイルを手に入れるために、絶賛アイドリング中です。

今日は秋葉原UDXで行われた、キャンサーネットジャパン主催の「もっと知ってほしい卵巣がんのこと」オープンカレッジに参加してまいりました。

OVCAミーティングでお馴染みの面々もちらほら。

るーうさん、もっちーさん、まっきーさん、iaさん、ミントさん、まこさん、ぴょんさん、るかさん、あっぷるさん、momoさん、

なんと福島からたあきいさん、栃木からたかね坊さんもいらしてました。

みなさん勉強熱心だああ。

ちなみに朝ご飯を食べはぐった私はお腹がぐーぐー鳴りっぱなし。

両隣のmomoさんたあきいさんはとってもうるさかったと思います・・・


講師は慈恵医大の(ごめん、外来の教授じゃなかったらしい)落合和徳講座教授。

午前は周知のことから今後学会で発表する資料まで丁寧な説明。

お馴染み(?)組織型(学術的にはそしきけい、と読むらしい)のお話から、生存率、手術、化学療法、治験、再発治療、予防について。


さきほど同じくオープンカレッジに参加していたまこさん のブログを覗いたら、このあたりのことは詳しくお書きになっていらっしゃったので割愛します(出た!人任せ!)


以下、なんとなーく耳に残ったことを少し。

パクリタキセル&カルボプラチンの併用療法が出てからの治療成績が上がっていることと、ステージに関わらず体力と全身状態が良ければやはり治療成績は良いということがデータとして上がっていました。


最近初発治療からTCウィークリーで行う医療機関が増えたなーと思ったら、やはりウィークリーのほうが治療成績がいいと学会で認められたからのようです。

なので初発からウィークリーを提案されるということはなかなかラッキーなのかも。


また、治療成績が良いということで、通常静脈点滴で投与する抗がん剤を、腹腔内に直接投与することが検討されているようなのですが、この方法特有の副作用があるのと、投与経路が難解なためにあまり定着はしていないのだとか。

今後、簡易な投与経路の確保などが課題だそうです。

せっかく治療成績がいいのならば(そらそうだ、腫瘍に直接薬を振りかけるんだもんね)ぜひとも確立していただきたい投与法です。


一般的に卵巣癌、と漢字で言う場合は上皮癌を意味するそうです。

その他、卵細胞が癌化する「胚細胞腫」や性索間質悪性腫瘍は「がん」と表記。

しかしたいていの場合は「卵巣がん」と表記し「癌」も「がん」も含めているのだとか。


卵巣がんで、まれに卵巣自体は腫れもなく腫瘍が限局しているかに見えるのに、腹腔内に播種がある場合は、卵管由来のがん細胞のことがあるそうです。

卵管の上皮と卵巣の上皮はほとんど同じ細胞なのだそうです。


卵巣がんの発症増加リスクに関して、HRT(ホルモン充填)、内膜症は知られているのですが、タルク(パウダー、スプレー)もリスクに挙げられていました。


初発はガイドラインがあるものの、再発治療に関しては明確なスタンダードが無いのが実情。

ではどのように治療方針を立てるかと言うと、再発までの期間や、部位、範囲、全身状態によって、手術をするのか、化学療法か、どの薬剤を使うのか、投与方法はどうするのかを決めるそうです。

基本は単剤投与ですが、併用する場合も効果的なものを組み合わせるためにいろいろ検討するとのこと。

また、休眠療法(ドゥーマンケモセラピー)と維持療法の違いは何かというと、休眠療法は主に今あるがんと共存するために腫瘍の活性化を抑えるもので、維持療法は化学療法の治療後、細胞ががん化したり、腫瘍化するのを予防するために行うものということで、位置づけや意味合いが違っているそうです。


卵巣がんのリスクには食事も関わっていると低脂肪で緑黄野菜を取り入れた食事が予防にいいとのことでしたが、日本人はもともと和食中心であれば脂質の低い食事をしているので、そこまで神経質にならなくてもよいけれど、ただ卵巣がんに限らず、肥満や高脂肪食はどんな病気に対しても良くないので、ある程度は気をつけて行きましょうと。

喫煙も発症リスクなので、なるべくしない方向で。


今現在、分子標的剤を含め多種多様な臨床試験が行われているようです。

抗がん剤が効きにくいとされる組織型にも光明を当てるべく、特に明細胞は日本人に多いとわかってるので、日本から明細胞に効果的な治療が発信できるように研究がすすめられているのだそうです。

医学は日進月歩です。

その治験の成果がばーんと出て、薬剤承認が進みますように!と願わずにいられません。


本日の講義の様子はキャンサーネットジャパンのHPで見ることができるかと思いますので、映像のアップをお待ちくださいね。

http://www.cancernet.jp/video



勉強会が終わった後はお楽しみランチ、中華定食を食べつつしばし歓談しました。

みなさまにお目にかかれて嬉しかったです。

朝早くからお疲れさまでした!

ありがとうございました、きっとまた会いましょね。


皆さんに逢うと元気が出て、また明日からも頑張ろう、って気合が入ります。

おっと、気合が入り過ぎてこんな夜更かししてるけど明日は朝早いんだった。

足りないところはまたどなたかがアップしてくれるんじゃないかなあ~(笑


おやすみなさい。

日進月歩の医学が、あなたの明日につながりますように。