私が結婚するにあたっての、父きみじの様子は、
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コロコロで、こたつの埃を絡め取っていたら、書斎に居たダーリンが、軽やかなステップで駆けてきた。
「ゆりちゃん、きみじからスカイプコールがかかってきたよ!!」
「え?そう。コロコロきりの良いところまでやったら行くから、先になおぴょん相手にしててよん。」
「えっ…。恥ずかし、恥ずかしい…。」
ダーリンがそういうので、スカイプをしに向かう。
きみじからのコールに出ると、
目尻がどうしようもなく下がっているきみじの姿が、画面いっぱいに現れた。
目が、滑ってなくなりそうである。
「はいは~い。何か用?」
!!!!!!
間違って押したって何だよ。
目尻が90度下に傾きそうにしながら、何を言っている。
その後、少々の世間話をし、画面を閉じた。
「ゆりちゃん、きみじは、間違って押したって言ってたけど、1分は鳴ってたよ…。」
「そんなことだろうと、思ったよ。」
素直じゃないきみじの目尻、滑り台のようだったな、と後々思い出す私であった。