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サンシャインシティの展望台へ足を踏み入れた。
辺りはロマンチックな雰囲気に浸りに来たカップル等で、ごった返している
「ふぅ。最近の若者は、けしからん。」
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私たちもその一人なのでは!?
しかもけしからんって…オヤジか
あいにく、夜景が見えるベンチはすでに満席になっていたので、雑な電飾やまだらに芝生の生える、よく分からない景色が見える方のベンチに腰かけた。
「・・・いい景色ですね。」
「・・・ええ、とても。」
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「気を取り直して、クリスマスプレゼントをあげよう!!」
「わーい、サンタさん」
ダーリンに渡された包みを開けると、上品なネックレスが姿を現した。
ペンダントトップは、華奢な鍵だった。
何てオシャンティ。
私はお返しに、トイカメラ(当時ダーリンが趣味にしたいと言っていた物)をあげた。
「やばい、嬉しい」と本気で喜んでいる。
プレゼント交換で盛り上がり、夜景はもちろん、よく分からない景色も美しく思えてきた頃、私の母校、某大学にあるクリスマスツリーをこれから見に行こう、という話になった。
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夜道を歩いていると、10メートル先に行列ができており、人々で賑わっている。
車道に人々が溢れ出そうなほどの長蛇の列。
「クリスマスケーキの販売とかですかね。」
「何だろうね、本当。クリスマスイベントでもやってるのかな。見てみる?」
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8m
7m
6m
5m
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ホテル ○○○○
何が、クリスマスケーキの販売だ
何が、クリスマスイベントだ
「そっそっか…」
「皆、外にまで並んじゃって良いのか・・・」
「公然の場にさらされてまでも、並ぶのは気が引けるな~。」
「クリスマスシーズンは、こんなに混むものなのですね。」
「そうだね。」
ラブホテルについて語り合う私たち・・・
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気まずい雰囲気にさらされる。
ラブホテルに脅かされながらも、大学には無事たどり着き、ライトアップされたツリーも拝むことができた。
神秘的なツリーを眺めていると、心が洗われるようだ。
先程通りがかったラブホテルさえも、南国のハネムーンリゾートヴィラのように思えてくる。
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いえ、嘘です。
ツリーをバックに、見知らぬおじさんにツーショットを撮ってもらった。
少しはにかんだダーリンが、隣にいた。
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