先月末に開幕した2016年のプロ野球は、早くも3カードを消化。
この間、開幕のご祝儀とばかりに、各球団とも来場者に向けて様々なプレゼントを実施していた。
そんな各球団の「来場プレゼント」の中にあって、明らかに異質な珍品を入手しに行った昨日の話をさせて頂く。
やって来たのはこの球場。
今季三度目、開幕後は初となる明治神宮野球場。
この日はスワローズVSドラゴンズ3回戦が開催されていた。
スワローズファンクラブで貰った外野自由席券で入場し、空いていたレフト側の端の方に着座する。
朝方まで残っていた雨のせいか、外野はどちらも割と埋まっていたが、内野スタンドはプレイボール時点ではかなり空席が目立った。
ドラゴンズの今季の東京での最初の3連戦という事もあってか、こいつも帯同中であった。
12球団で1、2を争う商魂逞しいマスコットの揃い踏みである。
この試合のスタメンはこちら。
故障で開幕一軍を外れていたバレンティン選手の復帰初戦は、6番での出場となった。
バレンティン選手と言えば、今回座っていた席は、バッターボックス方面を眺めると必ず背後にスワローズベンチが視界に入る位置だったのだが…
ヒゲまで金髪化したバレンティン選手が一度視界に入ると、そればっかりに目が行ってとにかく集中力が削がれるのである…。
とか言いながら、実はこの試合、たいした長居はしていないので、さほどの実害はなかった。
この日の主目的は、先着10000名に配布された、多分球界初の開幕記念グッズの入手である。
プレイボール45分前の到着だったが、余裕で入手できたそのグッズがこちら。
『スワローズオリジナル「連覇」だるま』という、その名の通りのだるま以外の何物でもないだるまである。
公式HPによると、サイズは高さ9センチ×幅(多分一番太い部分)7センチとの事。例えるならば小振りのリンゴくらいの大きさで、記載がないので量ってみたところ、目方は54.5グラムであった。
ちなみに裏側はこんな感じ。
全くの無地である。
頭頂部、底部とつぶさに観察してみたが、表面のだるまの顔と「連覇」の文字以外、全て真っ白で、『スワローズオリジナル「連覇」だるま』と銘打っておきながら、ヤの字もスの字もどこにも見当たらない、スワローズ色皆無のグッズなのであった。
これならば、「三」あるいは「日本一」と書き足せば、ホークスファンも使えるであろう。
入場ゲートでこいつを受け取った後、しばらく配布される様を見物していたのだが、あまりに地味で気付かなかったのか、あるいは気軽に受け取ったはいいが捨てるのは気軽にとは行かない「縁起物」という商品特性上はなから自粛したのか、受け取らない人が結構な割合でいたのだった…。頷けなくはない…。
そんな微妙な縁起物をバッグに放り込んで球場を後にしたのは、2回表終了時。
恐らく試合を見ていた時間よりも、手元のだるまを観察している時間の方が長かったが、そもそも来場動機が「だるま回収」のみという、多分他にそんな奴誰一人いないであろう奇特なものであったため、ミッションコンプリートの満足感を得て、次の目的地へと移動を開始した。
その次の目的地の話は、また次回。
今季もモノが貰えると聞いてはあちこちに出没して回る日々が始まったが、それらの配布物は全て当スタジアム場内に陳列しているので、そんなグッズを見物がてらにでも、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。