逃がした魚の大きさを見るために、少々の早起きをして出掛けてきた本日日中の話をさせて頂く。
やって来たのはこの球場。
もちろん今季初となる、マリーンズ二軍本拠地ロッテ浦和球場。
12時30分プレイボールのデイゲームで開催された、イースタン春季教育リーグ開幕戦を観戦にやって来たのである。
お目当ての「逃がした魚」とは、青々とした天然芝のフィールドのショートストップの位置に、背番号3を背負って凛々しく立つ…はずだった、このルーキー。
ピンストライプの13番としてプロの第一歩を踏み出した、仙台育英高校出身のドラ1ルーキー、平沢大河選手である。
ご存じの通り、昨秋のドラフト会議で我がご贔屓イーグルスが1位指名したものの、クジ引き一騎打ち勝負で伊東監督に敗れ、獲得が叶わなかった地元のスター選手。
卒業式出席で一軍を離れ、一時的に二軍に合流しているこのタイミングを狙って、「幻のドラ1」を見物にやって来たのである。
この日のカードは浦和マリーンズVS戸田スワローズ。
スタメンはこちら。
お目当ての平沢選手は2番ショートでスタメン。
出勤前の時限観戦の身には、早い打順はありがたい。
浦和マリーンズの今季初戦とあってか、事前報道で平沢選手出場が知れ渡っていたからか、多分その両方の理由かと思うが、プレイボール30分前に球場に到着した時点で、一三塁どちらもスタンドは満員。
観戦スペースが極端に少ないこの球場、はなから座れるとも思っておらず、一塁側のフェンス前にしゃがんでへばりつくスペースを確保。
隣はうちの若い者。見ての通りのホークスファン。
浦和マリーンズの先発は、3年目の二木投手。
非常に制球がよく、戸田スワローズ打線を手玉に取っていた。
一方の戸田スワローズの先発は、昨季復活を果たした館山投手。
二軍戦で一軍の主戦級の選手が見られると、ちょっと得した気分になる。
が、その館山投手は大乱調で、初回から浦和マリーンズ打線の猛攻を受ける。
そのおかげというとあれだが、結果的にその乱調によって、平沢選手の打席を多く見られることになった。
4回までの観戦で、見る事が出来た平沢選手の打席は3回。
初回の第1打席は四球を選び出塁。その後大嶺選手のタイムリーで生還。
早くも2回に回って来た第2打席に、館山投手から右中間へのツーベースを放つ。
見事なスタンディングダブルであった。
4回の第3打席はセンターフライで、現地で目撃したのはここまでであったが、その後7回、8回と2本のヒットを放ち、猛打賞の活躍であったと後に知る。
守備位置につく平沢選手。
観戦していた間の守備機会は、2回の田中浩選手のショートゴロ1回のみ。
慌ててカメラを向けたため、ピントが全く合わず、写真撮影は失敗。
プレイボールから約1時間少々、4回裏終了時点で時限観戦はタイムアップとなり、神田へと帰還したのだった。
まだプロ入り後初のキャンプを終えたばかりの高卒ルーキー。どうこう言うには時間も情報も少なすぎるが、「逃がした魚は大きい」効果もあってか、素人目にもやはり漂う大物感を感じる事が出来た。
「贔屓チームに来なかった奴なんて、活躍すんな!! 二軍でくすぶってろ!!」などと狭量なことは言わない。
「仙台発のスーパースター選手」として活躍し、向こう何年も「あの時当たりクジを引いていたら…」と、イーグルスファンを悔しがらせる存在となってほしいと願っている。
そしていつかはFAで故郷へ錦を飾ってくれると信じている…。
もちろん、「あの時のドラフトでは悔しい思いをしたけど、結果的にいい選手が獲れて大成功だった」と言われるような活躍を、オコエ選手が見せてくれる事は、平沢選手の活躍以上に願っている。
同い年のドラフト同期同士で、パリーグを、球界を盛り上げる存在に成長してくれる事を、期待してやまない。
平日の真昼間から野球が見られるこのオープン戦期間。平日の真昼間に自由に動ける夜の仕事の特権を大いに生かし、しばらくは早起きを日課とし、あちこちに精力的に出没して回りたいと思う。
皆様も、平日休みなどでオープン戦観戦に出向かれた際の、観戦後の打ち上げなどは、ぜひ当スタジアムでどうぞ。
引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。