ウォルト・ディズニーに学ぶ成功哲学 | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

クリエイティブ・シンキング指導の第一人者Machael Michalko氏の最新記事です。What I Learned about Creative Thinking from Walt Disney(ウォルト・ディズニーからクリエイティブ・シンキングについて私が学んだこと)というタイトルです(→外部記事リンク)。



ウォルト・ディズニーは高校を中退して、最新聞に漫画を描く仕事を請け負って生活しました。このころは彼がのちに見せるたぐいまれな想像力はまだ開花していません。



彼の才能が開花するのは、何度もクビになったり事業の失敗を経験してからです。借金を背負い困難を抱えましたが、ついにその困難をあのすばらしい想像力で乗り切り始めました。



筆者はディズニーにはimagineeringがあると述べます。imagineeringは辞書には載っていない造語でimaginationとengineeringを足したものです。筆者はこの言葉に「夢やファンタジーをエンジニアリングして、想像を現実化する力という意味を表そうとしています。



ディズニーのimagineeringの戦略には、彼には違った側面があったことあります。それはdreamer(夢想家)、realist(現実主義者)、critic(批評家)の3つです。彼の中にこの3つの際だった立ち位置があったからこそ、あれほどの大きな事業を一大で成しとげることができたのでしょう。



では、その3つを1つずつ見ていきましょう。まず「夢想家」としてのディズニーです。


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A dreamer spins innumerable fantasies, wishes, outrageous hunches and bold and absurd ideas without limit or judgment. Nothing is censored. Nothing is too absurd or silly. All things are possible for the dreamer. To be the dreamer, ask: If I could wave a magic wand and do anything I want - what would I create? How would it look? What could I do with it? How would it make you feel? What is the most absurd idea I can conceive?

「夢想家は無数のファンタジーや願いやとんでもないひらめきや大胆なほど馬鹿げたアイデアを、自分で抑制したり批評せず押し進めようとします。馬鹿げていたとしても不可能ではありません。夢想家にはすべてのことが可能です。夢想家になるにはこう問いかけましょう。もし魔法の杖をもっていて、好きなことが何でもできるとしたら、何を作るかい? それはどんなものだい? それがあると何ができるの? それがあったらどんな気分だい? 自分にできるいちばん馬鹿げたアイデアって何だろう?」。



夢想家に大事なのは「こんなの無理だ」「こんなアイデアは恥ずかしい」といった抑制がなく、何でも面白がることです。他人がどう言うと関係なく、その「馬鹿げたアイデア」を「何とかなるかも」と思えるかどうかです。



次に「現実主義者」としてのディズニーです。


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The realist imagineers the dreamer's ideas into something realistic and feasible. He would try to figure out how to make the ideas work and then sort them out in some meaningful order. To be the realist, ask: How can I make this happen? What are the features and aspects of the idea? Can I build ideas from the features or aspects? What is the essence of the idea? Can I extract the principle of the idea? Can I make analogical-metaphorical connections with the principle and something dissimilar to create something tangible? How can I use the essence of the idea to imagineer a more realistic one?

「現実主義者は夢想家の夢を実現可能なものに『構築』していきます。彼はまず自分のアイデアを実現させる方法を理解しようとして、次にそれを有意義な形に整理しました。現実主義者になるにはこう問いかけます。これを始めるにはどうすればいい? そのアイデアはどんな全体像をして、どんな側面がある? その全体像や側面からアイデアを『構築』できるか? そのアイデアの本質は何? アイデアから法則を引き出せないものか? その法則と全く違うものかを比喩的なアナロジーによって融合して、具体化できないか? その愛での本質を使ってもっと現実的なことを構築するのはどうすればいいのか?」



現実主義者は、夢想家が出した「馬鹿げたアイデア」をなんとか実現できる形にしようとします。その作業が筆者の言うimagineeringです。そして、その能力があったからこそ、ウォルト・ディズニーを世界一のエンターテイメント会社を作ることができました。



最後は「批評家」としてのディズニーです。



The critic reviews all the ideas and tries to punch holes in them by playing the devil's advocate. To be the critic, ask: How do I really feel about it? Is this the best I can do? What can make it better? Does this make sense? How does it look to a customer? A client? An expert? A user? Is it worth my time to work on this idea? Can I improve it?

「批評家はすべてのアイデアを見直し、天の邪鬼になってそれらの欠点を見つけようとします。批評家になるにはこう問います。それについて本当はどう思っている? これ以上のことはできないのか? もっと良くするにはどうする? これは意味があるのか? お客さんにはどう見える? クライアントには? 専門家には? ユーザーには? このアイデアに取り組む価値があるのか? 改善はできないか?」



ウォルト・ディズニーというと夢を追い続ける夢想家、そしてそれを実現する企業家の2つの側面はよく語られますが、筆者はこの3つめの側面こそ、彼を彼ならしめていると考えています。


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彼が困難な大事業を次々と成功させていけたのは、自分の作り上げた構想を、いつもあらゆる角度から疑ったかです。欠点を見つけ、それを補うにはどうしたらいいか、ほかの方法はないかと絶えず検討したからこそ、誰も成功すると考えなかった事業が順調に進んでいったと言えます。



そして、この3つの立場について筆者はこのようにまとめます。



Suppose a person wants a better way to keep her plants watered. The dreamer might suggest teaching the plants how to talk, so they can tell you when they are dry. The realist imagineers this into developing a fake bird on a probe that you stick into the soil. When the soil gets dry, the bird chirps. The realist refines the idea by exploring various sensors and lithium-powered computer chips. Finally the critic evaluates the idea.

「植物に水をやり続けるために良い方法を探している人がいるとします。夢想家は植物に話し方を教えて水がほしくかったら教えられるようにしようとします。現実主義者はこのために土に突き刺して使う鳥の形をしたセンサー装置を作ります。土が乾いたら、鳥がさえずるようにします。現実主義者はいろんなセンサーやリチウム電池入りコンピュータチップを検討して、アイデアを形にします。最後に、批評家はアイデアを評価します」



この3つの段階を独りでこなせたからこそ、ディズニーはあれほどの大成功を収めました。


ポイントとなるのはなんと言っても現実主義者としての側面です。筆者がimagineeringという造語を使いたくなるほど、彼の現実主義的な行動は優れていました。夢想を現実化するステップですから、ここが重要なのは言うまでもないでしょう。夢想だけしていても、ことは何も進みません。



Michalko氏は実例を用いて思考訓練の場を提供しています。全米を代表する大企業でクリエイティブ・シンキングのセミナーを実施している筆者だからこそ提供できる題材です。クリエイティブ・シンキングに関心がある方はぜひチャレンジしてみてください。



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