着信かな? あれ違うぞ! | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

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英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

みなさんは、携帯電話やスマートフォンやタブレットを寝るときも持っていきますか? また寝る前に携帯の画面を見ていますか? また、こういった習慣に悪い影響はないのでしょうか?



今回はSleeping With Your Phone(携帯電話を持って寝ること)というタイトルの記事を取り上げます(→外部記事リンク)。筆者は『The Lost Art of Happiness』など20冊以上の著書を持つArthur Dobrin教授(倫理学)です。


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Do you sleep with your cell phone? If so, you’re not alone. More than 40% of adult Americans do, according the Pew Center’s Internet and American Life Project. Also 76 percent of 2,254 respondents say they have experienced “phantom rings,” checking their phones even when they don’t ring or vibrate.

「あなたは寝るときに携帯電話を持ち込みますか。もしそうなら、あなただけではありません。Pew Centerが発行した『Internet and American Life Project』によると、40%のアメリカの成人が同じことをやっています。また、回答のあった2254人のうち76%が、着信がないのに携帯を調べる「幻想着信」を経験していると応えました」
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携帯電話を服のポケットなどに入れているときに、バイブレーションを感じて「あれ? 着信かな?」と思って調べてみると、実際には何にもないという人がかなりいるようです。この現象はphantom ring(幻想着信)と呼ばれています。



なぜこういった現象が起こるのでしょうか?



Sam Chapman reports having experienced phantom vibrations. He often read and sent emails in the middle of the night. He slept poorly and awakened tired. He says he was addicted to his smartphone. Realizing that this was a problem probably shared by others, Chapman, head of Empower Public Relations, recently adopted a policy for his company: no smartphones for his employees from 6 at night until 6 the next morning and no smartphone use for business on weekends. By disconnecting for at least a short while workplace productivity is up, he reports.

「サム・チャップマンは幻想着信を経験したことがあると書いています。彼は夜中にしょっちゅうメールのやりとりをし、眠りが浅く朝も疲れが残っています。スマートフォン中毒ではないかと述べています。PR会社のEmpower Public Relationsのトップであるチャップマンが、最近、自分の会社である方針を採用しました。その方針は、従業員に対して週末は夕方6時から翌朝6時まで仕事でスマートフォンを使わないということでした。彼によると、少なくとも一定のあいだだけでも携帯を使わないと、仕事の効率が上がると述べています」



チャップマン氏は自分の経験から、半ば強引に従業員に携帯電話を一定時間使わないように指示しました。これが功を奏しました。



幻想着信が起こるというのは、それだけ携帯電話に中毒になっているからです。中毒になってしまうと、日常生活にもマイナスの影響が出ます。



パットマン氏の『ニューヨーク・タイムズ』紙の記事をご覧になりたい方は、リンク先をご覧ください(→外部記事リンク)。




一方、ネット世界とは無縁な世界にいるとどうなるかを筆者は説明しています。




As is becoming increasing clear, there is a price to be paid for being constantly connected and always in touch. I think back to when I lived with my wife and two children in Kenya for four months, on a hillside not far from Lake Victoria, when the world seemed never closer—and never further away. The neighborhood abounded with all things human: passion and jealousy, marriage and death, births, births, always more births, friendships and religious antagonisms, cooperation and crime.

「だんだん明らかになってきたように、いつもネットにつなぎっぱなしでいつでもアクセスできる状態にしておくと、それだけの犠牲を払わなければならないのです。妻や2人の子供とケニアのビクトリア湖から遠くない高台で2ヶ月間暮らしたときを思い出すと、世界は決して近づかず、遠ざかりもしません。近隣には人間的なものであふれかえっていました。情熱と嫉妬、結婚と死、誕生、そういつも子供が生まれ、友情が生まれ、宗教や対立や協力や犯罪が起こっていました」



どうやら、ネット社会と真逆な世界というのも、決して落ち着けるものではないようです。いや、むしろうるさくてしょうがないといった感じがします。「でも」と筆者は言います。



But there was also quiet enough to hear birds sing in the trees and cows low on farms. There was time enough to think and follow my own thoughts.

「でも、静かで木にとまっている鳥がなき、農場で牛がなく声が聞こえました。考える時間や自分の考えを反芻する時間がありました」



うるさいとは言いながら、夜は静かで、静寂の時間が流れています。



「何もしない時間」というものがあれば、人は意識せずともいろんなことを考えます。そういった時間は現代から見るとぜいたくにすら感じてしまいます。


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でも、パソコンや携帯電話ばかり使っていると、本はもちろんのこと、雑誌や新聞すらろくに読まなくなってしまいます。こういった状態が精神的にも将来にとってもプラスになるはずがありません。



やはり、ネットから離れる時間が必要なのでしょう。



でも、それは簡単ではありません。ネット断ちしようとしても、「メールが来ているかも」と不安になったり、「持っている株の株価は大丈夫だろうか」と心配になったりします。そうやって私たちはいつのまにかネット中毒になっています。



こうなると、ネットは力のみなもとなどでなく、注意散漫の原因になっています。



I tell this to myself every morning as I read two newspapers; I tell myself this during the day as I check my emails, and I remind myself throughout the day and evening I plug into the news.

「私は新聞2紙を読むときに、毎朝このことを自分に言い聞かせます。日中、メールチェックするときにこのことを言い聞かせながら、昼間と夕方のあいだはネットでニュースを見ることを思い出します」


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ネット中毒になってはいけないと言いながら、ネットとはまっている部分もあると筆者は赤裸々に言います。



But the news before going to bed? We need lullabies before sleep, not horror stories. As for sleeping with the phone? No addiction is helpful.

「でも、寝る前のニュースはどうでしょうか。寝る前に必要なのはホラーではなくて子守歌です。寝るときに携帯電話を持ち込むことはどうでしょうか。中毒になっていなければ役に立つでしょう」



中毒しなければいいと言い切っています。



筆者は「寝床まで持っていくのは中毒だ!」といった頭ごなしでないのですが、やはり寝る前は控えたほうがいいのは間違いなさそうです。


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