(コラム)安住紳一郎の言語学 | 真面目に脱線話@リンガランド英語塾

真面目に脱線話@リンガランド英語塾

英語や芸能など、思いついたことを適当に書いていくという、そういうブログです。

友人と話しているとき、タレントで誰が好きかという話になりました。私はしばらく考えて「安住紳一郎かな」と答えました。この答えは相手も意外だったようですが、自分でも意外でした。自分が安住ファンであることを自覚した瞬間でした。



安住紳一郎氏はTBSのアナウンサーです。テレビではバラエティ番組を中心に活躍する手堅い印象のあるアナウンサーですが、日曜朝のラジオ番組ではまるで違った顔を見せます(これはあとで触れます)。



彼は久米宏や小倉智昭や古舘伊知郎といった天賦の才を持った人ではありません。努力を積み重ねて、自分のしゃべりを確立していった人です。




ちなみに、数年前、韓国人の日本語学習者のリスニングで久米宏氏のしゃべりを使ったところ、「速すぎてついていけない」とギブアップを出されました。相当の上級者でしたが、それでも速く感じるとこぼしました。私たちはさほど意識しないのですが、久米氏のしゃべりというのは、日本語話者として別格に速いものです。早口な人はいくらでもいますが、それなのに早さを感じることなく聞き取りやすさを保っています。これは天才と言っても過言ではないほどの技だと思います。



安住氏のしゃべりは、そういった天才型の人たちと比べるとなめらかさに欠けるところがあります。標準的な言葉を作り出していくための意識がいつもつきまとうようなしゃべり方です。あるいは、教科書に忠実たろうとする国語教師のような感じとでも言うべきでしょうか。「中央の言葉」を獲得するために努力する地方出身者のまさにそれだと言っていいでしょう。



久米氏のような才能型の人のしゃべりにはある種の「軽さ」が伴います。久米氏や古館氏は「ニュースステーション」「報道ステーション」とテレビ朝日の報道番組を担当していますが、2人ともニュース番組に似つかわしくない本質的な「軽さ」があります。ニュースを題材に「しゃべり芸」を披露するようなイメージがあります



それに対して、安住氏は最近、報道番組を担当するようになったものの、ほとんどがバラエティ番組です。それなのに、彼のしゃべりには本質的な「重さ」があります。



私にはその重さの正体が何かがよくわかりませんでした。ただ、あるとき気づいたことがあります。



それは彼が病的なほどに常に内面をさらけ出していることです。意外なことがあると素直に驚き、おもしろいことがあると素直に笑う。そんなところがあります。いくら緊張していてもその態度が変わることはありません。



ただし、いわゆる「自然体」とは違ったものです。自然体というのは、どんな場であってもいつもの自分を保つようなことです。安住氏は何かに「構える」といったところがまるでありません。体質として身構えることができない人なのだろうと思います。



続きます。



ネイティブ発想でやりなおし英文法-リンク


にほんブログ村 































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































英語ブログ 英文法へ にほんブログ村 英語ブログ やり直し英語へ