イエスは十字架に登る前に、「私は死して、３日目に復活する」と、預言した。
多くのユダヤ人は、もちろん信じなかったし、イエスの弟子たちでさえ、半信半疑であった。しかし、イエスが死んだ金曜日から数えて３日目の日曜日、イエスの墓が空っぽになっていた。これを発見した「マグダラのマリア」と「もうひとりのマリア」は動転し、だれかがイエスの遺体を盗んだと思い込んだ。
だが、そこにいた光り輝く天使は、「イエスは復活した」と言った。これを聞いたふたりのマリアは、驚き歓喜の声を上げて、大急ぎで弟子たちのところへ向かい、その途中で、彼女たちは、復活したイエスに出会うことになる。
その後、イエスは多くの弟子たちの前にも現れ、自らが死の淵から復活したことを告げた。弟子たちは歓喜をもって、イエスを迎え讃えた。
「イエスの言ったことは正しかった。カッパーラの奥義は、確かに真理であった」と・・・。
復活したイエスは４０日間、最後の教えを説いた後、オリーブ山から実際に「生きたままの肉体をともなって」昇天して行った。
１２使徒をはじめとするイエスの弟子たちは、これを見守り、自らの使命をあらためて自覚した。「イエスの教えを伝えなければならない。世界の人々に福音を伝えねば」と・・・。
１２使徒の集結
イエスがカッパーラの奥義を解き明かし、直接伝授した１２使徒は
「シモン・ペトロ・ペン・ヨナ」、「アンデレ・ペン・ヨナ」、「ヤコブ・ベン・ゼブタイ」、「ヨハネ・ラザロ・ベン・ゼブタイ」、「フィリポ」、「トマス（デドモ）・ユダ」、「バルトロマイ（ベン・トロマイ）・ナタナエル」、「レビ・マタイ」、「ヤコブ・ベン・アルファイ」、「シモン」、「タダイ・ユダ・ベン・ヤコブ」、「イスカリオのユダ」
の１２人である。
だが、「イスカリオのユダ」はイエスを裏切り自害したため、全部で１１人となるが、１３人目の後継者として「マッテイア」という人物を加え、新たなる１２使徒が形成されることになった。
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