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いよいよ、イスラエルの失われた10支族と、秦氏一族の謎の核心に迫っていきたい。
世界最大の謎・・・「失われたイスラエルの10支族」
新バビロニア王国に捕囚されていた南朝ユダ王国の人々が、パレスチナ地方に戻ってくると、なんと不思議な事に、メソポタミア地方にいたはずの、北朝イスラエル王国の人々=イスラエル10支族が、いつのまにか消え失せてしまっていた。
当時は、すでにアッシリア帝国は滅亡し、捕囚されていたイスラエルの10支族は解放されていたのにである。解放されたら、当然、故郷の彼らの聖地ゲルジム山があるパレスチナに帰ってくる・・・と、南朝ユダ王国の人々は考えていたのだが・・・10支族は、帰ってこなかった。
ユダヤ人=イスラエル2支族と比べ、10支族は、単純計算で5倍の人数の人々がいたわけであるから、それだけの規模の人間が、わずかの機関に、忽然と消えてしまったのだ。
イスラエル10支族は、どこかへ移動したのだが、西へ移動したのならば、南朝ユダ王国の人々の目に止まってしまうしギリシャやエジプトの記録ににも残っていてもよいはずだがそれもない。南は、海だから、船に乗ってどこかへ行ったという記録もないし、もともと彼らは遊牧民である。航海は不得意なはずである。集団で何万という人間が、船に乗って移動するのは不可能だと考えられる。
そうすると、メソポタミア地方から北か東へと考えると、そこには「シルクロード」が走っている。
東西文明をつないだ長大な道が続く、「失われた10支族」は、シルクロードを通って東へ移動したのではないかと考えられる。シルクロードをひたすら、東へ東へと進むと、中国に辿りつくが、そこは終着駅ではない。
シルクロードは、更に東へと伸びており、中国から朝鮮半島、そしてついに、日本へと続く・・・日本こそ、シルクロードの最終到達点なのである。
失われたイスラエルの10支族は、すべての人がというのは考えられないにしても、その一部は「日本」に渡来してきていたと考えられるのではないでしょうか?
これが、「失われたイスラエルの10支族」=奇妙な渡来人「秦氏一族」となったのではないだろうかという仮説が一層現実味を帯びてくるのである。