この新月の2日前、2015年7月14日20:49にNASAの惑星探査機『ニュー・ホライズンズ』が冥王星に最接近しました。
これによって人類はすべての主要な太陽系の惑星と準惑星に到達する、という偉業を成し遂げたことになります
【天にあるが如く 地にもある】
わたしたちが宇宙に到達し、その神秘に触れるほどに、わたしたち人間の意識もより深く内側を知覚していきます。
今回の新月はこの出来事を象徴するかのように、冥王星に対して、ぴったりと『物事を知覚させて、判断する』水星と火星のコンビネーションが角度を作っています。
その角度は、わたしたちの内なる錬金を起こし、ケミストリーな進化をうながす14度。
異なる次元へ続く扉がひらき、わたしたちのルーツがまた一歩、深く紐解けるとき。
人が歴史を持ち始めたときから、脈々と受け継ぎ、進化させてきた【叡智の柱】にまたひとつ、大きな偉業が刻まれる時間を、わたしたちはいま、生きています。
By NASA
わたしたち、人間存在は、自分の内側から成長しようとする力と、まわりの環境からの影響によって変化をうながされる力との両極のあいだに、いつも立っています。
自分はなにも変わらないつもりでいても、外の世界が動き続け、変わり続けている限り、そこに留まり続けることはできません。
【人類が冥王星を明らかにした】という世界で起こっている事実は、わたしたちの意識をより深いところへといざなっていくでしょう。
わたしたちはいままで気づかずにいたことをより深く知覚して、その意識の階層から選択することが余儀なくされていきます。
ひとたび、それを知ってしまったら、もうそれを知らずにいたときのように生きていくことがむずかしくなるでしょう。
この夏の新月、わたしたちの愛の扉がひらきます
惜しみない愛、いつくしみ、ゆるし、受容……わたしたちの愛の源泉は尽きることなく、あらゆるものにそそがれていきます。
自分自身のあらゆる側面を愛をもって受け容れていき、その愛をもって他者をいつくしみ、そして深い共感から、この土地とこの星を愛していく。
いま、この星はわたしたちになにを求めているでしょうか。
あなたの住んでいる土地は、あなたになにを求めていますか?
『わたしになにができるのか』ではなく『わたしは、なにを求められているのか』
わたしたちの内に愛が満ちあふれたときに、慈愛をもって、それに気づくことができます。
自分に対しても、他者に対しても、環境に対しても。
『こうありたい』という生き方に回帰するときです。
暮らし方も、生きる場所も、働き方も、関係も、地球とのつきあい方も……パターンや惰性ではなく、深く目醒めた意識から、ひとつずつ、ていねいに選びとる。
もしかすると、それは他者とは異なるかも知れないし、それは前例がないことかも知れません。
でも、だからやめるのではなく、だからこそ、やる。
理想の楽園を創り出していくときです
わたしたちは変化を恐れ、このままでいようとする側面があります。
そのため、これまでの慣例を破り、新しい道を創り出すことに不安を感じるかも知れません。
でもしかし考えてみれば、これまで1分1秒たりとも、あらゆるものが変わらずにいたことがあったでしょうか。
あらゆるものは常に変化し続けていて、目に見える形が止まっているように感じられるときでも、その内側は、あるいは生成される前のエネルギーは、多様に姿を変え、動き続けています。
その変容のさまを、見えるものも、見えないものも、光も影もただそのままに、見つめ、受け取っていく……。
あふれる愛がわたしたちにジャッジを超える力を与え、自分のすべてにゆるしをうながし、他者と世界をいつくしみをもって受け容れることを助けてくれます。
そして、そこに深いところから意識の光がそそがれていくと、わたしたちはエゴや力ではない、まったく別の進化の道を選ぶことができます。
冥王星には権力や支配やコントロールというキーワードがありますが、同時にその対極である【底なしの愛】でもあることを、ニュー・ホライズンズが明らかにしたのではないでしょうか。