第3回梅雨時の体調不良 | ドクターヒロの健康・お悩み相談室

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第3回 梅雨時の体調不良


 梅雨の季節になりました。農作物には恵みの雨ですが、毎日ジトジトと湿ったこの時期には、たいていの人は「うっとうしくて気が滅入る」ようです。私のクリニックでも、頭痛や肩こり、倦怠感などの体調不良を訴える患者さんが多くなります。

 さて、梅雨時に体調が悪くなるのには、いくつかの要因があります。

 まず、湿度が高くなると不快指数が上昇することは良く知られていますが、現代は以前にも増して不快指数がどんどん上昇する環境の中で暮らしています。
と言うのも、昔の日本住宅は風通しも良く、自然木や障子、ふすまなどの和紙、さらに漆喰の壁、土間など、調湿性に優れた建材を使用していました。そして、炊事や風呂を沸かすときなど、暮らしの中での火が除湿効果をもたらしていたのです。ところが、現代の住宅は密閉性が高く、ほとんどの内装材や合板のドア、フローリングには調湿性はありません。暮らしの中で火を用いることは少なくなり、エアコンによって除湿しようとすれば、今度は冷えによって調子が悪くなってしまいます。

 また、毎日のように雨が続けば、当然、日照時間が短くなります。屋内で過ごす時間が増えて運動不足にもなり、セロトニンなどの神経伝達物質の産生が減少するので自律神経が乱れ、気分にも変調をきたしやすくなります。

 それから、これはあまり知られていないことなのですが、顕微鏡で新鮮血観察をしているとよくわかることがあります。それは、梅雨時には赤血球の連銭が多くみられるということです。なぜ連銭が起こるかという理由の一つとして、プラスイオンの関与が挙げられます。高気圧のときにはマイナスイオンが、低気圧のときにはプラスイオンが増加するらしいのです。
 私たちの祖先はずっと長い間、清流の近くの森林などマイナスイオンの豊富な環境で生活していたため、今でも赤血球の周りには、マイナスイオンの荷電層が存在して(マイナスイオン環境では)赤血球がお互いにくっつきにくくなっていますが、逆にプラスイオンが増えるとくっつきやすくなるのです。
 本来、一個ずつバラバラに活動すべき赤血球が何個もつながって微少血管の中を流れにくくなると、身体中の細胞に酸素を届ける効率が低下してしまいます。中でも脳は特別に酸欠に弱い臓器なので、めまいや頭痛は起こりやすい症状で、動脈硬化があれば一層激しい症状がみられます。(「頭が重くなったから明日は雨が降る」と正確に天気を当てるお年寄りの秘密もここにあるのです。)


 さて、いつも私のブログを読んでくださっている聡明な皆様には、もうお察しのことと思いますが、梅雨時に心がけていただく健康法を箇条書きにしておきます。

・ 雨が降っていても、ストレッチや筋トレなど屋内でできるような運動をする
・ 晴れたら可能な限り外出する
・ エアコンの除湿で身体を冷えないように注意する
・ 入浴やサウナで身体を温め、白湯をたくさん飲んで血行を良くする
・ テレビやパソコンの前で長時間過ごさないようにする
・ 砂糖や脂肪を控え、雑穀や豆、芋、野菜、キノコ、魚介類など、
  多糖類、ビタミン、ミネラルを豊富に摂り、神経機能を高める





ドクター・ヒロが教えるここだけの話!


1.神経機能を高めるサプリメントがある

 まだ一般的には知られていませんが、神経活動に欠かせないドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質をつくるために非常に効果的なサプリメントがあるのです。
 このサプリメントを試したところ、あがり症で実力を発揮できなかった人が何人も、試験やスポーツの大会、ダンスの発表会などでこれまでにない成果を得ることができました。念のために申し上げますが、薬物を使ったドーピングとは全く違います。また、学校や会社のストレスから救われたり、寝汗や悪夢の悩みから解放される患者さんも・・ 一番びっくりしたのは、睡眠時無呼吸が解消した事例があったことです。
 なおサプリメントに関しては、薬事法などの問題があり、商品名をここに記載することはできません。もし真剣に悩まれていることがあり、どうしても詳しい情報が必要でしたら、個人的にご相談ください。


2.マイナスイオン環境をつくる方法がある

 さて、私は机上で考えた理屈だけを根拠にして、イオン環境と血液の話をしているのではありません。実は私のクリニックには、一年中を通してマイナスイオン環境を保てる部屋(イオン濃度の測定もモニターできる)があります。プラスイオンの影響を受けたために赤血球の連銭が起こり、頭痛や気分不良が起こったと考えられる患者さんに、その部屋の中でしばらく時間をすごしてもらいながら、自覚症状や血液の変化を観察しているのです。すると、小一時間の経過のうちに自覚症状は軽減・消失し、同時に赤血球の連銭も改善しているのがわかります。
 この部屋の仕組みは、「イオンコントロール・アダプターシステム」という理論によって、壁面に塗布した活性触媒炭にプラスイオンを吸着し、地中に逃がすというものです。私が知り得ている限りにおいて、このシステムが最高と考えます。すでに商品化されていますので、皆様の家庭でも導入できます。取り扱い業者もお知らせしたいところですが、やはり法的にはちょっと無理そうです。(本心は何も隠したくないのです・・ごめんなさい!)



 ところで、ちょっと気になることがあります。 
 電磁波とかイオンといったものは興味や不安を招きやすい反面、その存在が目に見えず、簡単には測定できないので、インチキもまかり通りやすいという事実です。ざっと見渡しただけでもマイナスイオン発生家電からブレスレットなど・・実に多種多様の商品が売られているようです。中にはどれほどの効果が実際にあるのか、ちょっと疑ってしまうものも少なくありません。全くのインチキ業者が偽物のイオン測定装置を手にしながら、「あなたの部屋はプラスイオンだらけで大変だ」と不安を駆り立てながら、変な商品を売りつけることもありそうです。
 もしそのような事があったとき、あるいは積極的に正しい工事を行いたいときには、遠慮なくご連絡くださっても結構です。