ここのところ、安部氏のかかった病気ということで、

*安倍晋三氏の病気

上記記事へのブログの来訪者が多くなってます。


実際、どういう目的で来訪されたのは不明ですが、
もし、なにかしらの判断目的でこられたのであれば、
情報として不十分だと思い、

私自身の、闘病生活(?)を追加で記載しておきます。


まず、潰瘍性大腸炎とは???

大腸が炎症し粘膜が破られ、ひどいときは
腸壁に穴が開きます。

症状としては腹痛、下痢、血便。

この病気は、厚生労働省が「難病指定」しています。

難病指定されている理由は、

1.原因が不明
2.治療法が確立していない
3.患者の負担が大きい
4.希少性

となります。

ようするに、何でなったか、治療法も
さっぱりわからないということです。

一応、原因として仮説の段階ではありますが、
ストレスや免疫異常といわれてます。


私自身で言えば、発症は大学4年生のとき、

就職も決まり後は無事卒業さえしてしまえば、
OKというときに、発症しました。

当時、卒論が大詰めというときに、
ストーカー被害にあい、ストレスはかなり大きかったですね。

病気の発症は、ある日、腸が突然痛み出し、
正露丸やブスコバン等腹痛に効くはずの
一般薬が全く効かなかったため、
近所のちょっと大きめの診療所へいきました。

担当医がちょうど慈恵医大からきていたアルバイト医師だったのですが
普通じゃないから検査(腸カメラ)しようということになり、
大学病院の検査予約をその場で手配。
その日は、痛み止めをもらい終わり。

検査日はカメラでの目視および炎症部分の組織を取り出しておわり。

組織の検査結果は後日といわれ、
その日はそれで終わり。

後日、検査結果をききにいったときに、
「潰瘍性大腸炎」を宣告されました。

なお、この間、発症から20日間程度ですかね。

その間も痛みはありましたが、
ずっと痛みが続いていたわけではなく、
今から考えるとストレスが大きかった時に
5時間ほどのタイムラグで
痛みがあったように思います。

但し、痛みが出ると悲惨で薬ではきかなく、
とにかく痛みが引くまでのたうちまわってました。

さて、潰瘍性大腸炎と認定されて本格的な
治療に入っていくわけですが、

最初に2種類の薬を渡されました。
(薬の名称は忘れました)

ところが、この2種類、
どちらも私の身体にあわない。

薬疹が身体中にできるし、
ひどい箇所はそこから水泡に発展。
全身かゆくなって、皮膚が崩れ落ちていくので
この薬は、急遽、服用を中止!!

他の薬を先生に頼むが、
「効果的なのは、この2つ以外なし」
「これが飲めないなら腸にやさしい生活をおくろう」
といわれ、指示が

*禁煙
*禁酒
*禁食物繊維
*禁乳製品
*禁薬屋の薬
*逃ストレス

禁乳製品は、もともと牛乳を飲むと下痢をするタイプなので
すぐに理解できましたが、

よくわからなかったのが、禁薬!

先生いわく、薬はそもそも病気の症状を緩和させるだけで
病気自体を治すわけではない。

頓服薬のほとんどは、胃腸に過度の負担を強いるので
何も飲むなということ。
風邪をひこうがその他の病気でも薬屋で売ってる程度の
頓服薬で治る病気はそもそも飲む必要なし!
栄養をとって寝てれば治る!だって。

結局、私の飲める薬は整腸薬である
ビオフェルミンのみに決定!!

そして、問題なのが逃ストレス

社会人1年生になるのにストレスから
どうやって逃げるんだよ、と思っていたが、
まあ、何とかなるやと開き直る。

ここから先は、闘病生活といえるかどうか不明だが、
とにかく、痛みが再発しないようにビクビクの生活!!

痛みが出るとのたうちまわるしか手が無いですからね。


実際のところ、

逃ストレスのために禁煙はできず、

仕事上の酒の席を断れず、禁酒も家飲みをやめた程度、

できたのは、禁乳製品と禁薬程度ですね。


ビオフェルミン服用しだし、6ヶ月程度経ってから
発症時期が限定されるようにようになってきました。

その1、暴飲した当日及び翌日
その2、過度のストレスを受けた当日の夜

ここまでくると、

意外と上手く原因を避ける生活ができるようになるもので、
やっとこさ、普通の生活がおくれるようになりました。

ただ問題なのは、社会人やってれば、
過度のストレスがかかる時が必ずあります。

決算等は時期が決まってますのでうまく前もって調整できるのですが
それ以外の、上司の失敗の責任を突然負わされたとき!!
こればかりは、計画立てようがありませんので、
やっぱり発症することがありました。

まあ、幸運だったのは症状が安定していない社会人1年生のときは、
上司の失敗を負わされる立場にはいなかったことですね。

今はそんな厄介な上司もいなくなり。
潰瘍性大腸炎とは無縁の生活を送ってます。

潰瘍性大腸炎の発症を避けるにはストレスを避けることが一番なのですが、
ストレスが発症の原因かといえばそうとも決まってないのが、
この病気の厄介なところです。

実際、仕事で大ピンチに陥り、
胃に穴を開けそうになったことがありますが、
(ゲップが血の味するんですよ)
その時は腸には何も異常がなかったです。

そのとき、これで潰瘍性大腸炎は完治だ~!
と胃の痛みで全身冷や汗の中、多少喜んでた自分があったのですが、
その後数年して、またまた大ピンチに陥ったときは
今度は血便!!
それも、便に血がまじるというレベルではなく、
噴水状態(墳血状態?)!!

やっぱり駄目かと思いましたが、それ以降は
発症なく10年近くたってます。

本人的には完治したと思ってますが、
医師は再発の恐れがあるから、注意してねと今でも言われますね。

潰瘍性大腸炎で、大腸摘出の上、人工肛門という人も
いることを考えると、自分の例はとても幸運だったといえます。