下げますか? | 世界を少し変えてみよう

下げますか?

仕事のからみで銀行に行った帰り道、

ちょっと遅れたランチに

近くのファミレスに入りました。

 

案内された席は窓側で

気持ちの良いところだったのですが、

 

少し座っていると

何か居心地の悪さを感じます。

 

よくよく気をつけると天井のエアコンの

吹き出し口がバッチリこちらを向いている

ではありませんか。

 

居心地の悪さの理由は強めのエアコンの風が

直接当たっていることでした。

 

 

そこで学生のバイトさんとおぼしき女性に

一言お願いです。

 

 

「あのすみません、ちょっと風が強くて寒いので

風量を下げてもらえますか」

 

彼女が応えて言うには、

「え、下げるんですか? 寒いんですよね・・・」

私のは手振りを交えて続けます、

「ええ、こちらに風が直接あたっているので・・・」

 

この段階で

何か違和感を感じ始めてはいました。

なんだか上手く伝わっていないようだ

という感じ。

 

でも私もまだ

どう言葉を足したらいいのかが

わかっていませんでした。

 

結局彼女は壁についたエアコンの

コントロールパネルを操作しましたが、

風量は変わりませんでした。

 

 

それどころか、先ほどよりも冷たい風が

流れてき始めたではありませんか。

 

この段階でやっと私にもピンときました。

「さっき彼女が『下げる』と言っていたのは温度のことだったのか・・・」。

 

これはまるでギャクですね。

 

後からリーダーらしき方にお願いして

欲しい結果を手に入れましたが、

身近な場所で感じた言葉を使うことの

難しさに改めてうなることになりました。

 

 

日常でのワンシーンの中、

気が抜けていたのでしょうか。

 

とても、昨日まで参加していた

クリスティーナ先生の言語セミナーの

崇高で緻密なレベル

どころではありません。

 

理解していることを必要な場面で

行動で表現できるようになるには、

やはり時間と回数が不可欠なようです。

 

次回はうまくいきますように。