下書きして忘れていた去年の学会の話題キラキラ
現在の大腸がんの術後補助化学療法
mFOLFOX6療法またはXELOX療法の6カ月投与法
これが短くてもOKなんじゃないはてなマーク
という話しは随分前からあって
オキサリの減量や早期中止につき根拠とされてたDr.もいたwhat!
↓登録していないと全部読めないので以下残します
 
 
 
 
3カ月投与法の無病生存期間(DFS)における非劣性を検証するランダム化比較第Ⅲ相試験(ACHIEVE)が実施中
途中経過が2016年第54回日本癌治療学会(10月20~22日)で発表されてたUP↑☆
当然、まだガイドラインは6ヶ月デス指
オキサリプラチンには蓄積性の末梢神経障害という特有の副作用があるたらーん4
だから、投与期間を短縮、総投与量を減量しても、効果を維持出来るか
はとても重要パンダ
この試験は、国際共同研究の一部で日本で実施されている
6カ月投与法に対する3カ月投与法の非劣性を検証する国際大規模研究IDEA
日本、米国、英国、フランス、イタリア、ギリシャの6カ国の臨床試験グループが実施中のランダム化比較第Ⅲ相試験のデータを統合解析する予定hana(pink)
 
 
 
 
2012年8月~14年6月に全国244施設から登録された1,313例
6カ月群(635例)と3カ月群(642例)に1:1にランダムに割り付けられ
両群でのmFOLFOX6療法、XELOX療法の内訳はいずれも25%、75%
mFOLFOX6療法あるいはXELOX療法の選択は、試験担当医が行っている
治療完遂率は6カ月群の61%に対し、3カ月群では86%と高率...
レジメン別に見た場合でもmFOLFOX6、XELOXは
6カ月群ではそれぞれ70%、59%(ゼロックスがしんどいの?)
3カ月群では88%、86%
だよね・・・3ヶ月までは金魚も比較的楽勝だったよパンダ
6ヶ月治療完遂した自分を褒めよう
 
 
 
 
有害事象は、グレード3/4の非血液毒性は、3カ月群の29%、6カ月群では43%と有意(P<0.0001)に高かったぱんだ
グレード2以上の手足症候群、神経障害も3カ月群ではそれぞれ6%、14%であったのに対し、6カ月群では12%、37%と有意に高率であった(P=0.0002、P<0.0001)
グレード3/4の血液毒性については、好中球減少が3カ月群で14%であったのに対し、6カ月群では20%と有意(P=0.0036)に高率
 
 
「さらに重要なこととして、グレード3/4の幾つかの有害事象の発現には、フッ化ピリミジン系薬の選択が大きく関わっていた」と報告されている汗
つまり5FUやゼローダのことね
 mFOLFOX6群ではXELOX群に比べて
白血球減少(7% vs. 2%、P=0.0001)
好中球減少(30% vs. 12%、P<0.0001)が有意に高率汗
血小板減少(1% vs. 4%、P=0.0024)
食欲不振(2% vs. 5%、P=0.0109)
下痢(1% vs. 6%、P=0.0008)
手足症候群(グレード2以上、2% vs. 11%、P<0.0001)は
mFOLFOX6群に比べてXELOX群で有意に高率ビックリマーク
神経障害については、両群に差はなかった
mFOLFOX6群で23.5%、XELOX群で25.5%
 
 
 
 
多変量解析の結果から、グレード3以上の有害事象に対する関連因子として、術後補助化学療法の投与期間(3カ月/6カ月)、治療レジメン(XELOX/ mFOLFOX6)、クレアチニンクリアランス(CCr)が抽出
やはり排泄は大事なんだあせる
 
 
ベースラインの腎機能評価でCCrが50mL/分未満であった場合には
50mL/分以上の場合に比べてグレード3以上のAE発現率が有意に高率(P=0.0009、P<0.0001)
特に白血球減少、好中球減少については、mFOLFOX6群ではCCrが50mL/分未満であった場合に50mL/分以上の場合に比べて高発現汗
XELOX群では、疲労、下痢がCCr 50mL/分未満の場合に高発現
ということなので、やはり抗がん剤治療は腎機能大事!!
ACHIEVE試験を含めたIDEA研究の結果公表により
次の大腸癌治療ガイドラインは3ヶ月法になるかもしれないですね♪
神経障害でこんなに大変な思いをする人が減ると良いな祈る