熊谷音楽連絡協議会の副理事を務めていらした、関口せつ先生の追悼コンサートが熊谷市文化センターで催された。

音楽教師であり合唱指揮者でもあった関口先生。

たくさんの受賞歴もさることながら、先生と関わりを持つ音楽家たちがこれだけ集まり、かつ会場には立ち見が出るほどのお客様があふれていた、この光景こそが先生の偉大な功績を物語っている。

公演そのものは追悼コンサートとは思えないほど明るく、アットホームな雰囲気だった。

僕らも歌う前に簡単なトークをするが、会場には笑い声が何度も鳴り響いた。

いつも笑顔で周りの空気を和ませていた関口先生も、きっとそんな雰囲気を喜んでくださっているだろう。

僕はリヒャルト・シュトラウスの「献呈」を歌った。
追悼の意味とはまるで関係のない曲だったが、何故かこの曲の華やかさが先生に合っている気がした。

最後に先生の旦那様がお話をしてくれた。

これまたしんみりした雰囲気などなく、会場は爆笑の嵐だった。

先生の明るさはこのパートナーとの間で育まれたのだな、と納得できた。

素敵な夫婦だな…。

なんだかほっこりするコンサートになりました。