2016イタリア夏季遠征 19日目 | 今日もリベルタ

2016イタリア夏季遠征 19日目

8月15日(月)

今日はフェラゴスト。イタリアでは大きな祭日で、まさにお祭り気分の1日となります。そのため、今日のゲレンデにはイタリアからのチームは少なく、国外からのチームが大半でした。

昨日の深夜、たぶん1時か2時くらいだと思うのですが、物凄い雨、風、雷があり、どうなっているか心配だったのですが、その後スパッと晴れてくれたようで、雨が天然インジェクションとなり、思いのほか雪が固かったのが幸いでした。これも、ご加護か。

引き続き、GSを30旗門30ターンでセット。朝のロープウェイを待っている段階で、見知らぬコーチから声を掛けられて、一緒に練習することになりました。向こうは2人の選手をドイツから連れてきたとのこと。こういう選手と一緒に練習できるのは、遠征参加選手にとっても刺激になりますので、ほとんどの場合受け入れるようにしています。

一人はルーシーという14歳の男の子で身長は180㎝くらいにして推定体重80㎏で、年齢を聞いたとき「マジか⁉」と。もう一人は、マリ※☆×◇とかいう女の子で、20歳前後。何度聞いてもマリから先が聞き取れず、マリーと呼ぶことにしました。

なかなか力強い滑りをする2人でした。そして、どのドイツ選手にも共通しているのが、つねに平行な膝下です。ここは大いに参考にしてもらいたいです。





スロベニアCチームもお隣でトレーニング。16歳から21歳までのチームで、コーチによると、ステルビオには20日まで滞在するとのこと。その後の雪上は、9月初旬からスイスになるとのことでした。



さて、我々はというと、求められる内容の理解が進んだ滑りになってきました。昨日までの成果を踏まえ、タイミングの早いタイトなターンに近づいてきました。















とはいえ、「雪が良い中斜面」という条件がまだ必要です。その条件を取り払うためには、スピードに対する力強さ、素早さ、そして正確性といった、技術を「発揮する方面」でのレベルアップが求められます。こればかりは、選手次第。だからこそ、頑張れ。

閑話休題。
ゲレンデは太陽燦々です。なので、ゲレンデパトロールも思わず…。

IMG_0800.JPG

良い練習ができると、お腹が空きます。今日のランチは1皿目がパスタで、2皿目はポークリブを選択。この地方特産のソバ粉を使った料理と一緒でボリューム満点でした。この他に、サラダバーとドルチェコーナーがありますので、お腹いっぱいです。いつも、ご馳走様です。

IMG_0806.JPG

ランチ後のビデオミーティングが、一番眠くなる時間でしょう。今日を振り返り、翌日に向けてのステップを踏むためには重要な時間ですので、眠いのは我慢我慢。メンタル面についてもコーチングする時間ですので、石に噛り付くつもりで聞いて下さいね。

その後、コントレ。う~ん、文字通り休む間もなくですが、3週間という短い期間の集中トレーニングですので、時間が勿体ないのです。と言っても、コントレは疲れを取り、気持ちをリフレッシュする時間でもありますので、今日は近くの山を散策してきました。

歩くと言っても急坂ですので、それは有酸素運動。身体の後ろ側を刺激できますし、不安定な足場は足首を柔軟にしてくれます。何よりも楽しいですので、皆がお気に入りの「コントレ」です。

IMG_0812.JPG

IMG_0815.JPG

このあたりは、第1次世界大戦中には、イタリアとオーストリアとのフロントラインで、それに警戒するスイスが進軍した、三角地点です。今でも至るとことにその名残が残ります。

IMG_0820.JPG

IMG_0817.JPG

眼下には、英BBCの自動車バラエティ番組『トップギア』で「世界最高のドライビングロード」として紹介されたSS38が望まれます。本当に、崖を切って走る道路は驚きの一言です。

IMG_0807.JPG

小一時間の散策のあとは、勉強時間まで30分の休息タイム。ホテルの主人・ヴィクトールの息子ニコロとサッカーゲーム。この時間、両親はホテルの仕事とバールの切り盛りで忙しく、なかなか構ってやれないようで、2人のお姉ちゃんたちは何だかんだやっているのですが、一人残されたニコロは、ひとりでサッカーゲームしているか、You Tubeでアニメ見るか。そして、You Tube見ているニコロは、たいていお母さんに怒られる、と。嗚呼、我が家も同じかもと思うと、何かと複雑…。何処にでも、同じような家族模様があるものです。

IMG_0821.JPG

書いているうちにしんみりしてきましたが、気を取り直しましょう。
明日は、パイヤーという斜面に移動してGSをトレーニングします。緩斜面から始まり、大きく左に曲がりながら落ち込み、その後また緩斜面になるという難易度の高い斜面ですが、今日の選手たちの滑りを見て、ぜひ挑戦させてみたいと思って確保しました。必ず苦労すると思いますが、それも糧です。

スケジュール的には、GSは明日のみとなりますので、さてさてどうになるものか、楽しみです。
予報にあった夕立も思ったよりも早い時間に止みましたので、明日も硬くなって欲しいですね。期待して、今日のところはこのへんで休みたいと思います。

ではまた明日!