コモエスタ?アシシです。

昨日はウルグアイのプロサッカーリーグで活躍する香川毅志(かがわつよし)選手とお会いして、夕飯を共にしました。

※今日はサッカーのコアなネタをまじめに書くので、その点ご了承ください。

$世界一蹴の旅-韓国料理屋にて
一番右が香川選手。一番左はサッカー友達のブラジル人選手、アンデルソン。


彼と会って話ができたのは、青年海外協力隊(ベナン)のいがちゃん、シニア隊員(ウルグアイ)ののださん、ウルグアイで活躍するかきた選手、それぞれの方の協力なくして実現しませんでした。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

香川選手は高校時代に強豪、東福岡高校で10番&キャプテンだった選手で、高校卒業後、Jリーグに目もくれずに海外に活躍の場を求め、南米にひとり渡ったチャレンジャーです。U15日本代表歴もある彼は、アルゼンチンのクラブチームを渡り歩いた後、南米6年目となる今年はウルグアイでプレーしています。

海外で活躍する日本人サッカー選手といえば、中村俊輔や本田圭佑などJリーグや日本代表で実績を残している選手ばかりにフォーカスが当たっていますが、香川選手のように高校卒業後すぐに海を渡り、プロとしての経歴を海外からスタートしている選手は、数は少ないなりにも南米各国に点在しています。

彼は今のところ、南米で目立った実績を上げることができていませんが、こういったパイオニア精神を持った日本人が海外で頑張っている姿を見ると、同じ日本人としてとても励みになります。

彼は今、南米でプロサッカー選手としてプレーしている傍ら、エージェントとしての仕事も兼業しているそうです。将来的にはサッカー選手を引退した後も南米に根を下ろし、日本人サッカー選手が南米で活躍できる土壌を作っていくのが夢、と語っていました。

国際的視野を持った彼のビジョンに僕らも共感し、そんなアツい夢を語ってくれた彼は猛烈に眩しかったです。



日本人のプロサッカー選手が海外に挑戦する構図は、まずはJリーグで実績を残してそれから海外移籍、というのが定石になっています。

香川選手のように高校卒業後に実績ゼロで海外に渡るケースは例外系です。日本人での目立った成功例としては、日本代表クラスに限ると、キングカズこと三浦知良が10代にブラジルで修行した後、読売クラブに戻ってきたケースくらいでしょうか。もう20年も前の話です。

しかし、成功例が少ないからといって無駄な施策と決め付けるのは短絡的かと。

グローバリゼーションがここまで進んできた現代において、定石の「日本→海外」から逆転の発想で、「海外→日本」の可能性を探るのも悪くはないと思います。昨今の日本サッカー界における閉塞感を打開するためにも、非常に興味深い施策となりうるポテンシャルを秘めているのではないかと。

「まず日本ありき」の固定概念を捨て、サッカー先進国である欧州や南米で、日本人の10代の選手が修行を積むことができる環境を整える。そして、ガタイのデカい選手に揉まれながら、フィジカルで負けない身体の基礎を作り、本場の戦術を学び、様々な外国人相手に対応できるスキルを身につける。

こういった多様性のあるバックグラウンドを持った日本人選手が増えてくれば、日本サッカー界の底上げにも繋がるはずです。

やはり最終ゴールは、この施策のもと海外で育った日本人選手が日本代表に招集されること。そうすれば、この「逆輸入型モデル」も世間に知れ渡り、活躍の場を求めて海外に出ていく若いサッカー選手がより一層増えてくるんじゃないかと。



実際に、韓国ではこの逆輸入型育成モデルの成功例があります。

韓国代表の不動のボランチ、奇誠庸(キ・ソンヨン)がそれにあたります。(WIKIはこちら)

彼は中学高校の5年間、オーストラリアのブリスベンでユース教育を受け、その後韓国に帰国し、FCソウルに4年間在籍。各年代別の韓国代表にも名を連ね、フル代表でも4点を決めています。去年12月、スコットランドのセルティックFCに移籍したのは、サッカー通のファンであればご存知のニュースかと。

世界一蹴の旅-キ・ソンヨン
マリノスへの移籍話も上がってましたが、結局セルティックに移籍しました。


彼が豪州でユース時代を過ごした経緯が、単なる親の仕事の都合でたまたまブリスベンに住んでたのか、上記のような海外育成の方針に則って海外経験を積んでいたのかは定かではありませんが、彼のフィジカルの基礎は、屈強なオージーと共にしのぎを削った豪州ユース時代に作られたのは、言うまでもありません。

こういったサッカー選手の海外留学を斡旋しているエージェントはオーストラリアにも存在します。こちらのサイトです。



僕が12月末に豪州に滞在してた時にこのエージェントの社長とお話しさせて頂きましたが(シドニーFCの試合を一緒に見に行きました。当時のブログはこちら)、海外で日本人サッカー選手を育てたい、という想いは香川選手と共通するものがありました。



僕も思うんですよ。



日本人はもっともっと海外に出ていくべきだと。それはサッカーに限らず、ビジネスの分野においても。

海外かぶれのたわごと、と思われても仕方ないですが、日本社会を覆うドメスティック志向を何とかしたいです。

島国気質で内向的な日本人にとって海外進出は昔からの難題ですが、こういった香川選手のエピソードなどを読んで、弊ブログを読んでくれている方が少しでも海外に興味を持ってくれたら幸いです。



最後に毎度のことながらリマインドです。地球アゴラの出演、今週末日曜夜10時10分です。よろしくどうぞ。

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日本時間1月24日(日)22:10~22:59のTV番組、NHK BS1地球アゴラに僕らLiberoが生出演します!(詳細はこちら)その番組終了直後にインターネットテレビで地球アゴラで話せなかった裏話を赤裸々に語る予定です。日曜1月24日の夜10~12時は、おうちでTVとパソコンの前で待機しててください!

表番組:
1月24日(日)日本時間22:10-22:59
TV番組 NHK BS1地球アゴラ

裏番組:
日時:1月24日(日)日本時間23:15-24:00
インターネットTV 世界一蹴TV

世界一蹴TVの詳細はこのエントリーの最後をご覧ください。
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