上場しない理由について

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最近、上場する会社がたくさん増えている。
今日も4件も承認された。弊社より利益、売上共に少ない会社もたくさん上場してきています。

直近のリフレの政策により、市場にお金が溢れ、時価総額が跳ね上がる為上場する価値を見出した人が上場を急いでいるようです。知名度や、採用でのメリットもあるかと思いますが、それであれば、以前にもたくさんできたはずで、最近のブームはそれだけでは説明がつかないものです。

イグジット目的の人もいるかと思いますが、M&Aを積極的にしていこうという考えを持っている人もそれなりにいるのかなと思っています。

おそらくなんですが、ここ数年くらいで市場から信頼をなくす企業がいくばくかでてきますので、近い将来には、このブームはいったん落ち着くんだろうなと思っています。

さてさて、他社はさておき、上場はしないんですか?とたまに聞かれますので自分なりの考えを。

結論から言うと今の所、上場の予定はありません。タイトルに書いているけど。いつかはするかもしれませんが、まだ暫くは今のスタンスで行く予定です。
理由は主に下記の2つの理由です。

①上場すると思い切った投資がやりにくい
・PL棄損する投資がやりにくい
ネット企業の投資は概ねPLを棄損するので、上場するとダイナミックなPLが悪くなる投資がやりにくくなります。やれなくはないですけど、時価総額が大幅に下がってしまいます。時価が下がるとM&Aをしていくという戦略があったならそれと矛盾します。アマゾンみたいな経営は日本だと上場するとやりにくいです。

・BSを大きくする投資をするには、弊社にとっては時期尚早
PLが悪くならない投資はできそうですが、今度は、のれん代やら、ソフトウェア資産なんかが多額に乗っかって、 BSが膨らみすぎて、不健全になっていきます。この戦略をとった場合は、時価総額が非常に重要になりますが、ボラティリティの高い小型ベンチャー株とみられる規模だと自分にとっては不安でしょうがないです。
個人投資家はPERとかYAHOOファイナンスにあるような軽い情報ででさらっと銘柄みて投資対象の参考にして、EBITDAまでみるとかは実際の購買の前段階になると思うので、高PERにみえて、購買に至るまでのプロセスにおいて、購買対象から外れやすくなっていくだろうなと。
買収対象も、時価総額をあげるのに寄与しないものは対象に入らないだろうから戦略の自由度も下がってしまいます。

上場して買収しまくったりBSを膨らます投資をするか、非上場でPLを棄損しながら投資をしてじっくり事業をつくっていくか、時間軸を短く投資を大幅にする上で、きれいな一貫性のある戦略を描くのであれば、きっとどちらかの選択になることでしょう。ハイブリッドであるならば、どちらも投資の勢いは弱くかつ限定的になります。なので、弊社は今の所、後者を選択しています。

②株主対応が面倒くさい
器用な社長さんもいらっしゃるかもしれませんが、今の所、業績予測とかであれこれ言われるのは非常に面倒ですし、株主対応する時間があるのだったら、お客様に対する商品サービスや社内の改善に時間を使いたいなと思っています。

将来的に、様々な上場によるマイナスを見越した上でも、メリットがあれば、するかもしれませんが、現状のところは、支持されるような、いいサービスをコツコツと作っていきたいと思います。