晩夏について、 | watabeのブログ

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猛烈な怠さはゆっくり性根をひん曲げていくと、小さな渦巻きをぽろぽろと落としてしまい、後をついてきた間抜けな晩夏がそれを踏んでは、靴底を擦り付けたような模様をいくつもこさえてしまうのでした。

禍々しい気持ちは雨上がりの朝を随分神秘的に魅せてくれましたが、あのひん曲がった表面は明らかに力ずくで曲げてしまったようで、灰色雲が幾つも圧縮されてつめ込まれ、歪んだ笑い顔のように不細工に蠢いておりました。

あれほど見事な真夏のカーブも今では雑な渦巻きで、途中で途絶えた蚊取り線香のように転がって、湿気ってしまった表面を隠すようにソコヘ過去ヘ潜り込もうとしましたが、後をついてきた間抜けな晩夏がそれを見つけては、ネジを弛めるように全てを元に戻してしまうのでした。

禍々しい思いは漏れてきた真夏の滴を吸い込むと、雨が降る前の瞬間を随分柔かく感じさせてくれましたが、小さな斑点が滲み膿んで広がると、腐った表皮のように滑るように全て剥けてしまい、後にいた晩夏に鮮やかな赤を魅せてしまうのでした。

猛烈な雨は段々と冷たくなって、ひん曲がった性根をどこまでも曲げてしまい、限界まで縮められたバネのように小さく抑え込み、もう二度と戻れない事実を酷く乱暴に叩き付けていましたが、後をついてきた間抜けな晩夏がそっと優しく撫でつけると、一気に全てが緩んでしまい、破裂したように全てをぶちまけてしまうのでした。

猛烈な勢いで過ぎていく真夏の空は、曇り空に大きな花火のように破裂すると、ゆっくり渦巻き消えていき、ぽろぽろと涙を落としては、後に残った虚しさを雨空に擦り付け、くるくる渦模様をこさえると、全て回して掻き混ぜてしまうのでした。



よくわかりませんが、そんな日もあるのでしょうか、
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