埼玉レコ屋⑮ | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

 さらに”S”コーナーから2枚を発掘。といってもみ~んなスルーしているであろうこの2枚:
styx
Styx - The Serpent is Rising ( Wooden Nickel BLX1 0287 1973年 ) US LP 550円
Styx - Man of miracles ( Wooden Nickel BLX1 0638 1974年 ) US LP 460円

 Styx の3rd & 4thである。レーベルとレコ番号はオリジナルと同一。状態も良好(特に Serpent の方はジャケともどもピンピン )。今更Styx なんて誰も聴かないんだろうか?彼らの初期は結構はハード・ロックなのだ。但し"Mr.ROBOTO"がヒットした80年代半ばのロックガイド本ではかなり辛辣に批判されている。

The Serpent is Rising
「乗っけからパープルかジェイムス・ギャングか?といった感じのハード・ロックが飛び出してくる。ジェイムスのへヴィ・メタルっぽいギターとデャングのジョン・ロード風のジャズっぽいオルガンが聴きものだが、目まぐるしく曲調が変わるわりには傑出した曲がない」

Man of miracles
「ハード・ロックとクラッシックのモチーフを融合させた初期ディープ・パープル的な感じが強く、B-3などはその顕著な例だろう。熱心なスティックス・マニア以外には大した面白みは感じられないだろう」

…と(涙)。1st ~ 4th までの初期を評価する人はいないのか?そういえばレココレで彼らは特集されたことあったっけ?ここ数年まともにレココレを買ったことがないので分かりませんが、なければあまりに寂しい。日本でいざオリジナル盤を!と買おうとすると案外見つからず、海外から買うほどでもなぁ…という代物。見つけたら買うべしで購入決定。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 さらに”T”コーナーからはこれを:
time
T.I.M.E. - Smooth Ball ( Liberty LST - 7605 1969年 ) US LP 830円

 穴あきフィルム貼ジャケの1st に続く2nd アルバム。これも『アメリカン・ハード・ロック(シンコー・ニュージック)』本で見てから探していた一枚。10年くらい前まではちょくちょく見かけてたのに、探し始めたら全く見つからない。ebay だと30~50ドルくらいするので、逆に米ハードに冷たい日本ならもっと安く見つからはず…と思っていたら来ましたがな、ダンナはん!ジャケはまあまあ、盤は他のゲット品同様同一オーナーの放出らしく非常にきれい。ここぞとばかりに購入決定(ハァハァ)。

 実は以前このバンドの1st LPは持ってたのですが、ハードでもブルースでもない凡庸なサイケ作だったのでずっと前に売却。それがいきなり2nd アルバムでハード・ロックになるのか?と思うも、実際に聴いてみると確かにUSサイケ・ハード with ブルース・ロックな音(フ~)。なかなか良いじゃないですか、これ。でも ebay での出品を見ていると、どうやらインナー・スリーブ( Liberty のカンパニー・スリーブ?)が付いていた模様。まぁなくてもこの値段なら。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
さらに~”Z”コーナーまで進んで後、今度は足元に少しだけある”引き出し内”安レコ箱をくまなくチェック。そして別に欲しくもなかったがのこれをゲットン:

Baker Gurvitz Army - Elysian Encounter ( ATCO SD 36 - 123 1975年 ) US LP 100円

 今更なぁ…と思いながらもどうしても100円は納得できず。これでキズだらけとか天割れぱっくりならいざ知らず。ジャケにはカット少々&盤はきれいではあまりに無残。21世紀のレコ好きどもはこの良さが分からんのか?それともUKオリジナルじゃないと相手にしないのか?だが喜べ。無類のレコ好きオヤジによって君は救出&解放された。日の当たらぬ引き出し内・安レコオンリーのタコ部屋からの脱出だ。…まぁこの値段ならもういいでしょう。

 さらにバカ買い事件を締めくくる一枚を・・・つづく。