レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

(前回の続き)

BOOKOFF PLUS 熱田国道1号店のレジで(BOOKOFF のHPによれば徒歩1分の)駅の入り口を教えてもらい、退店する。実際にはそれでも1分では着かなかったけど、何とか地下鉄の入り口を見つける。

 

何駅かは分からぬものの地下鉄の入り口を見つけ、とにかくレコ屋が集中する金山&栄方面へ移動(ハァハァ…)

 

 

光の速さで3駅先の金山駅に到着!

 

 

 

駅前ビルの2F?にある名古屋レコ屋1件目、バナナレコード金山店へ。10年ぶりくらいでしたが、無事営業していた(ホッ)。しかし…そもそもここに着いた時点で13時頃。もう既に、この日の結果が見えている気が(涙)。

 

そそくさと店内突入すれば、先客が3名ほど。皆野郎でしたが、年齢層が若い。オッサンが自分以外いないし(汗)。久しぶりに来ましたが、店内の様子がほとんど変わっていない。ウ~ム、レコもギッチリ満タンに詰まっているし、現在の都内D 店( = Disk Union 帝国 )もそうですが、コロナでレコ在庫が著しく減った様子はない。

 

皆大人しくレコ掘りされていたので、こちらもスーパー・サイレント・モードの掘りで対抗。ゆっくり1枚づつパタパタ見て行くのが良いのですよ、レコ掘りは(喜)。Rock ~ Soul ~ Jazz と掘り進めたんですが、特に自分のセンサーに引っかかるものはなし。国内盤+海外再発盤が大勢を占めるも、でも全体的に都内より若干安いなと感じる。

 

店の一番奥の壁に Procol Harum 1st US盤を発見。プライスタグには『USオリジナル 3,800円』と。コンディションは"B"となってましたが、ポスターの有無も、STEREO / MONO ともプライスタグには書いてない。MONOなら安いよな…とレジを見れば、店員さんは20代くらいの男性。若いから、STEREO / MONOの概念そのものがないからこれはひょっとして…と思うも、ジャケ上に "ELECTRONICALLY RE-PROCESSED" とあり、疑似ステレオ盤と光の速さで判明。そそくさと店を後にした(涙)。⇒ STEREO表記がプライスタグで隠れてたんですなw

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆   

 

 

以前は地方レコ屋に行くには必ず "with レコマ(=レコード・マップ )”だったんですが、今回初めてスマホ・オンリーでレコ屋巡りをすることに。全てのレコ屋がレコマに載っていれば良いのですが、以前と違って掲載されるにはレコ屋さんがお金を支払う?必要があるらしく、全てのレコ屋が載っているわけでもないらしい。でもググれば、ネットにUPされているレコ屋のデータ+地図+ナビまで出てくるしと。まぁ大丈夫でしょう♪

 

バナナレコード金山店を出て、今回のレコ屋巡りの最大のターゲットの一つ Really Good 名古屋店へ向かう。前日スマホで調べた限り駅と駅の中間点辺りにあるらしく、取り合えずここから歩いて行けそうな距離。とにかく先を急ごう。

 

大通りに出てひたすら真っすぐ突き進む。

 

車道も片側3車線で車も少ない(祝日なのに!)。歩道も広い。ゆったりして素晴らしい街。

 

途中メーテレ(名古屋テレビ)ビルを横目に通り過ぎる。あぁ、ここは名古屋の中心部だ。東京と違って忙しくもない。同じ大都会とは思えない。こういうお散歩旅も良いものです♪ 

 

 

歩くこと15分程。この日は目茶風が強くて寒かった!岡崎店同様、目印になるものはなし。スマホで店の外観をチェックしておいて良かった(ホッ…退店した時に気付いたんですが、歩道に目茶小さい看板がありましたw)。

 

 

これじゃ分かりませんぜ、店長さん(涙)

 

 

ここが naruru さん(『アナログレコード巡礼の旅』)のブログで頻繁に登場するReally Good 名古屋店。岡崎でも訪れたレコ屋の本店である。初めて訪れるレコ屋に加えて、オリジナル盤が豊富らしい。期待は高まるばかり(ハァハァ…)。

 

 

店内に突入すれば…

想像通り、こじんまりしたキレイな店。しかし、明らかにオリジナル盤と思われるレコが至る所にお出迎え(ハァハァ…)。

 

レジには中華系外国人+アテンドの2名が大量のレコを積み上げ、豪快にお会計(汗)。レコもビニール袋ではなく、紙袋へIN! ええぇ?ワイが来た直前に大量にレコを持って行くんかい?堪忍しておくんなはれ、金持ち中国人コレクターよ(涙)。

 

2人は日本語が話せないらしく、スマホの翻訳機能で店長とレコ屋巡りトークを展開。

 

 

「この近くに、クラッシックのレコードを売っている店はありますか?」

「あぁ…あるとすれば Music First か Disk Union かなぁ?」

「他にはありませんか?」

「…他はないんじゃないかなぁ?」

 

 

どうやらクラッシックのレコを買いまくっているらしい。Rock じゃなく良かった(ホッ)。その後2人は速攻で退店。店長の話によれば、開店と同時に店内に突入してレコ屋巡りをしているらしい。東京のレコ屋でも最近は、アングロサクソン系の客に加えてアジア系(中華系+東南アジア系)も増えたしなぁ。アジアから見ても現在の日本は安いのだ。いつからこんなに下に見られるようになったんやろ?

 

そんなコレクター(業者?)に構ってられんと、ワイも静かに Rock 新入荷コーナーからパタパタ見始める。開始早々、欲しかったUKアーティストのUS盤プロモ白(レーベル)が出てきた!お値段は、これなら買えるの2,600円(ハァハァ…)。しかし…このアルバム大好きなんですが、US盤は音が本当に悪いんですよ。引きこもり10年目くらいの音。しかもプライスタグには盤質 "VG" と。いくら白が好きでもな…とジャケを眺めて沈思黙考1分、スッと箱に戻した。

 

更に、Folk / Countryコーナーからも、同じくUKバンドのUS盤プロモ白(レーベル)が出てきた!これも本当に好きなアルバムなんですが、持っているUS盤の音がF*CK!! レベルで酷い。いくら白でも大して音は変わらんだろうし、コンディションも 同じく"VG"と。2,800円と手を出したくなるお値段ながら、こちらも断腸の思いでスルー(涙)。

 

するとまたもや同じ箱から、絶対に買わねばあかんレベルのサイケの有名盤が登場!しかも、お値段相場半額の3,800円!ウワッと心の中で叫び犯人確保!今回の旅はこの1枚で終了でもエエでぇ(フーフフフッ…)。しかし…よく見れば、ジャケの底に沿ってスコッチテープが長々と貼られてる (F*CK!!) 。またこれかよ?スコッチテープは、私の技術ではどうやってもきれいに剥がせないんですよ。しかもプライスタグの盤質は "VG+"と。クウウゥ…ここまで来てこれか。泣けるぜ…と涙のリリース3連発。

 

このお店、どうやら Jazz & Classic のオリジナル盤で有名らしいのですが、他のジャンルも結構ツボを押さえているのが品揃えで分かる。リリースした3枚は、東京D店なら倍の値段を付けてるかもなぁ。諦め気分で店内見渡せば、『Soul 新入荷』コーナーがあった!Soul も置いてるんだ…と思うもそんなに枚数はない。ペラペラ見始めると、欲しかったこれが出てきた♪

 

Soul Children - Genesis ( Stax STS 3003 ) US PROMO LP 1972年 1,200円

 

未だオリジナル盤を持っていなかったこのレコ!1200円とは安い(ハァハァ…)。しかしプライスタグには…「ノイズ出ます」とデス・メッセージ(涙)。アアァ…イヤイヤ、実際に聴いてみんことには分からんやろ?と店長さんに試聴をお願いプリーズ。

 

 

「あぁ、これねぇ…。ノイズが出るって書いてありますね。プロモだから、あまり使用されてることはないと思うんだけど。レーベルにスピンドル・マークも殆どないし…キズもないみたいだし。」

 

エッ?プロモ??プライスタグにはそんなこと書いてなかったけど?盤面も、紙スレみたいなのはあったものの、キズは両面ともない(ホッ)。

 

「エッ、プロモなんですか?」

 

とレーベル見せてもらえば、

 

あぁ、確かに "PROMOTIONAL NOT FOR SALE" テキスト入りである。

 

白(レーベル… Stax に白なんてあるのかしらん?)だったら昇天するものの、印字プロモかとややテンション・ダウン。それでもプロモなら嬉しい。実際聴かせてもらうと…

 

「ノイズが多いかと聞かれれば、多いね」

 

と店長の談話(笑)。

 

イヤイヤイヤ、ワイの耳には全くノイズは聴こえなかったぜ、店長!もうね、安いし買う気満々なので『あばたも何とやら』である。正直、お店の高級システムで聴けばノイズは気になるかもしれませんが、我が家のオーディオ + 脳内 ”ノイズキャンセリング" システムなら、ノイズは限りなくゼロに近づくと確信(笑)。何しろキズがないのが素晴らしい。購入決定である。

 

 

ソウル初心者と言ってもいい私も、昔から好きな1枚

 

このアルバム、国内盤紙ジャケCD(既に売却)⇒国内盤プロモ(白)⇒今回の USオリジナル・プロモ盤 と3段階を経て今に至ると。どういうわけか、今まで美品のオリジナル盤をこれまで見たことがなかったんですよ。あっても高いし(Discogs 見れば安いはずなのに)。

 

上のレーベルの『手』のロゴの背景はなんですが、どうもも存在している模様。同じ US Monarch 工場製らしいですが、どちらがオリジナルか分からず。同じ工場製なら、どっちかがオリジナルのはずですが…自分にとっては最初のUS盤。しかもプロモだし。どうでも良いか(笑)…しかし音はそんなに良くなく、むしろ後に出た国内盤の方がむしろ良い感じ。ノイズとか関係なく。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆   

 

 

 

3枚も欲しいレコをスルーして退店。次に向かうは、再びグーグルマップをフル起動して10分程で着くはずの Greatest Hits。こちらは老舗として名高い名店。しかしこの辺り寺社があり、レコ祈願に100円お賽銭を奉納し、少々予定から遅れて到着。

 

 

こちらもほぼ10年ぶりくらいに来ましたが、殆ど店内変化なし。店内に2人ほどお客がいましたが、どちらも20代と思しき若者。ここにもオッサン掘り師は自分だけと。オッサンはどこへ行ったんや?

 

確か1F奥の部屋に Rockレコが…と思っていたら、全く変化もなくゴリゴリのレコがお出迎え。相変わらず素晴らしいですなぁ~。レジの店員さんは、HIP-HOPが好きそうな少々強面系。トントンやったら(やるわけないけど)ブチぎられそうなので、いつも以上にサイレント・モードでパタパタ開始。

 

このお店の Rock は昔から国内盤が強く、結構そそられる帯付きが多いんですよ。しかも値段が都内レコ屋と比べて、安目安定路線(ハァハァ…)。というより、昔はこういう値段だったんだよなと思い出す。何故に東京のレコはあんなに高いんよ?あれは、都内を牛耳るD店帝国が値段を釣り上げていると断定!このお店のプライスタグを写真に収めてD店本部へ乗り込み、コレクター業界怒りの告発でもやったらんかい!…と一瞬思いましたが、今の自分に引っかかるレコも見つけられず、結局そそくさとRock 部屋を出る(涙)。

 

その他 Soul ~ Jazz と見るも知識不足で良く分からず(涙)。さぁ次の店へ…と思うも、そう言えばここの2Fは安レコ・オンリーのフロアだったな…と気付いて2Fへ駆け上がる。今思えば、時間がないんだから安レコ&ジャンクなんて見ている暇はなかったんですよ。

 

で、案の定2Fの Rock 安レコ棚を掘り倒すも、結局よく見るレコしか出てこず。悪戯に時間を無駄にし退店。あぁ、3件周ってまだ1枚だけか。少々焦りを感じながら次の店へ急いだ(相変わらず長くてスンマセン。つづく…)。

 

★動きます★ ↓↓↓