埼玉レコ屋⑩ | レコ屋巡りの夜

レコ屋巡りの夜

塩化ビニール(=レコード)中毒患者のトホホな日々を綴りたいと思います。
オリジナルが欲しいけど高いなら諦めます。

 続いてFコーナーからこれまたギョッとする。そして緊急ピックアップしたのがこれ:
freedom
Freedom - S/T ( ABC ABCS 708 1970年 ) US LP 460円

 オオッ、Freedom じゃん!これはUSではなくUKのヘヴィー・ハード&ブルース・ロックトリオの2nd。それがたったの460円(10%で)⁉ プライスタグには”直輸入国内盤”と。は?このフリーダムにそんなバージョンあったっけ?自分はこのアルバムの国内盤(もちろん帯なし)を持ってますが、”直輸入国内盤 (=海外プレスのレコを輸入し、帯&インサートを付けて国内盤として販売するもの)”なんて聞いたことがない。確かに検盤してみると日本語のインサートが出てきましたが、ジャケ&盤はUSプレス。ジャケ右上と裏ジャケのロゴ "FREEDOM"はステッカーで、正しくUSオリジナル。全く謎の一品ですが、このインサートを除けば美品のUS盤。今時海外でもUS盤とはいえ50ドルは下らないと思うが…。それに黄色いABC Record カンパニースリーブ(内袋)付き。この一枚だけでも今日は来た甲斐があった。

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 続いて同じくFコーナーから引き抜くはあの(とはいっても自分以外は誰も探していまい) Flame の2nd アルバムじゃん!
flame
Flame - S/T ( RCA AFL1 - 2690 1978年 ) US LP 2100円

 下北レコ屋⑩で1st の国内盤を買って、「次は(ラスト作の)2nd アルバムを」と思っていたらいきなり出てきた!シンコー・ニュージックの『USハードロック』本でも彼らの1st & 2nd アルバムが紹介されてるけど、この気持ち悪さマックスのジャケは今までほとんど見たことなし。その本でもこのアルバムのジャケ写はリングウェアが酷く、「多分売れなかったからレアなんだろうなぁ…」と思ってたのに。今回買ったレコの中では一番高かったかな?もう他にも大量のレコを抱えていたので2000円越えのこれを放置して次回…とも考えましたが…、かなりの美品だし探してたブツだし、買い逃した後出てこなかったらトラウマになるだろうし…と散々自分に言い訳して結局購入(またっすか、貴方?)。

 音は1st アルバム同様 Janis & Holding Company が70年代後半にリリースしたかのような、R&B + Hard Rock をソウルフルな 美形女性シンガー Marge Raymond が歌い上げる。この2枚で解散(?)したところを見ると、1970年代後半のパンク、ニューウェーブ&ディスコの時代には彼らは求められてなかったのか?何れにせよ探すのに時間がかかると思ってたから嬉しい一枚。

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 次は…Hコーナーから…あぁ…何でこれ買ったかなぁ…?
hub
HUB - S/T ( Capitol ST - 11439 1975年 ) US LP 270円

 羽生(HUB)ですよ。ねぇ…1975年で滅多に1974年以降のレコを買わないのに、何でこんなもん買ったん?表ジャケもそうですが裏ジャケもさらにダメレコ決定的な雰囲気満載。止めようや、アカンでこれは…って何度も自分に問いかけたさ。直感的にダメじゃんこれ。でもね、事前にYouTube でこれを聴いてたわけですよ。結構カッコいいブルース・ベースのロックだった(はず)。その情報の欠片が頭に残っていて「でも確かこれは買いのはず」というデータが弾き出されてしまった。今時ハード・オフでも新し目のジャンクだと300円もするし、これはそれ以下じゃんと自分を納得させて購入。

 でまぁ帰って聴いてみましたよ。確かに一曲目はバカラック作のカバーで良いんですが、その後が…(涙)。直感どおりの駄作でんがな。おかしい!YouTubeで確認したはずなのに!今YouTube でその音源を探してみてもどこにも見つからず(トホホ)。またもや部屋に駄作が一枚増えた…。名盤が増えても駄盤が増えても床にかかる重量は同じ…。悲しい戦いはまだまだ続く…。