これまで、このブログを読んでくださった方にはすでに気づいておられる人がいるかもしれませんが、あえて言います。
私は、司法書士試験から撤退します。
司法書士試験は、私には到底合格できるものではありません。
すなわち、司法書士試験に対する敗北宣言です。
確かに、司法試験から司法書士試験に転進して成果を上げている方も多いでしょう。
しかし、人間には向き不向きがあります。
司法書士試験は、決して司法試験よりも難易度が低い試験ではありません。
司法書士試験と司法試験とは、同じ法律科目の試験でありながらまったく異質のものであると実感しました。
私にとって、司法書士試験は、まったく不向きであったようです。
司法書士試験では、司法試験とはまったく異質な切り口での緻密な法知識を要求されます。
その緻密さに、私はなじめなかったのです。
これまで成果は上がってはいないものの、司法試験の方が、ずっと私の体質にあっていたようです。
民法を学習しているうちは、その違和感は致命的なものではありませんでしたが、不動産登記法に至っては、その違和感が深刻となり、とうとうついて行けなくなり破綻してしまいました。
失敗は認めたくはなかったのですが、事実の前にはそうも言っていられませんでした。
失敗等の転機があった場合は、迅速な決断が要求されます。
私は、当初の志望どおりに予備試験経由の司法試験合格を目指すということを決断しました。
そのためには、法律科目7科目について、伊藤塾の基礎マスターレベルからやり直しをすることにします。
一年二年では済まないでしょうが、長期戦を覚悟しながら地道にやっていこうと思います。
まずは、予備試験の択一合格を目標とすることから初めて行きたいと思います。
今年受験した第1回目の予備試験では、合格ラインが165点のところを161点取りましたので、後一歩のところまで来ていると思われます。
今回の事態を受けての反省点もいくつかあります。
まず第一には、私自身の将来設計にぶれがあったことです。
行政書士に合格できたことで、次の資格を取得することを安易に求めていたことです。
そのため、結果として、成果のない回り道をすることとなりました。
当初の目的である、司法試験合格ということを、忘れていたことです。
当初の目的を貫くべきでした。
第二に、私に慢心があったということです。
司法試験の勉強をしているから、司法書士試験も大丈夫だろうと思っていたことです。
先ほども、申し上げたように、司法書士試験と司法試験とはまったく異質のものです。
どちらが難しいかという問題ではないのです。
ただ、私にとっては、司法書士試験は司法試験よりも難しいと実感しました。
もっと早くそれに気づくべきでしたが、残念ながら勉強を始めるまで気づくことが出来ませんでした。
なんだか、無駄なことに何ヶ月も費やしたみたいなことをいいましたが、決してそうではありません。
それは、民法を集中的に洗いなおすことが出来たということです。
司法試験とは切り口が違いながらも、民法がよりいっそう自分のものになったことは間違いありません。
このことは、司法試験にも必ずや生きてくることと思います。
てなわけで、早いうちに、伊藤塾に基礎マスターの再受講を申し込みたいと思っています。
今度こそは、基礎マスターをしゃぶりつくすまで自分のものとしたいと決意をしました。
そして、必ずや最終目標たる法曹への夢を実現したいと宣言いたします。