今日は前々から気になっていた、ドイツのお隣、
スイスの鳥事情をご紹介します。
ドイツにはPapageienumschauというフリー鳥雑誌があります。
この雑誌はドイツ、オーストリア、スイスといったドイツ語圏で鳥関連のお店を経営する人たち、医療関係者が中心となり記事が構成されていて、最新のドイツ語圏の鳥事情をうかがい知れる貴重な情報源となっています。
そこに掲載された一つの記事 「インコの集団飼育」 は、ドイツ語圏の人たちが考える鳥と人間の関わり方が集約されているように思えました。
ブログには、この記事をゆっくりと、3回程度に分けて掲載します。
完全訳とまでは行きませんが、ほぼ原文通りにご紹介してまいります。画像の使用はできませんので、文字のみとなりますことをお許しください。
なお、私とりきちの立場として、ドイツ語圏の事情を「中立」にご紹介することに徹してまいります。日本には日本の住宅事情や文化的背景、考え方もありますので、日本の鳥の飼育について批判するつもりは全くありません。
この記事を通じて、日本ではあたり前の考え方が、一歩外に出ると違うことがあることを知っていただければと思いますし、読者の皆さんに、「?」といった疑問符や、「!」といった驚きが訪れ、今暮らす鳥さんとの生活で、ヒントになる何かが見つかることを願っています。
この記事の著者デボラ・ブラーザーさんは、というスイスの鳥用品ショップの経営者さんです。
***
Papageienumschau 2017年5・6月号
20-21ページより
デボラ・ブラーザー
「インコの集団飼育」
しばしばインコ類は、単独または同種の仲間と飼育されますが、ここスイスでは、インコ類を単独で飼育することは(法律で)禁止されていますし、必ず2羽以上で飼育しなくてはいけません。
鳥たちは集団行動を営む動物です。このことはしかし、彼らが人間の生活空間にいると忘れられてしまいます。人間の生活空間には、鳥たちが集団行動を営む場所はなく、ほんの小さなケージが買われることとなります。
こうしたことは避けられなければなりませんし、鳥たちを飼育する前にしっかりと、その鳥の種に合った環境を整えておく必要があります。
ゆったりとした空間が鳥たちに用意されることで、集団生活が営みやすい環境が整います。鳥たちは集団生活を営むことで、2羽での生活に比べて、非常に豊かな行動をするようになります。鳥たちは互いを観察し合って、一緒に色々なことを試すようになります。
飼育する側の人間にとっても、こうした行動は、とても有益なものといえましょう。何か新しいエサ、野菜、用品、オモチャを入れたときも、勇気ある鳥が、まず集団の見本となり挑戦し、そして集団を引っ張っていくからです。
オカメインコの集団飼育では、例えば、ペアで飼育されている鳥に比べて非常に静かになる傾向があります。さらに集団でのほうが、鳥たちは興味をもち、遊びに夢中になります。
鳥の種類が異なる集団の飼育では、まずどの鳥種同士が互いにうまくやっていくかを事前に知っておく必要があります(少なくとも、各種のペアを用意しましょう)。どの種類もが、集団飼育に適しているわけではないことを肝に命じておきましょう。
さもないと、特に産卵時に互いに攻撃し合うなど一番恐れる事態となることがあります。
例えば、セキセイインコとオカメインコは集団飼育に問題がない組み合わせです。どちらもオーストラリア原産で、まさに似たもの同士といえます。
(次の記事へ続く)
関連ブログ記事:
「一羽飼いのタブー」
「一羽飼いのタブーその後、~もう一羽を迎える~」
記事の続きを
楽しみにしていただける方、
ぽちっと応援お願いいたします!
可愛い野鳥雑貨が
新発売となりました!
とりきち横丁のFacebookを始めました!
ぜひ、いいね!をクリックください♡
<小鳥の無料預かり組織バードシッターズ>
新規メンバー登録はこちらからどうぞ:
https://goo.gl/forms/2Cs39vE642FPgr5i1
ビオ・バードテフ!新発売。
初回在庫割引中!
とりきち横丁のFacebookを始めました!
ぜひ、いいね!をクリックください♡
<小鳥の無料預かり組織バードシッターズ>
新規メンバー登録はこちらからどうぞ: